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オンナ狂 神谷鉄平
【OL/お姉さん 官能小説】

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愛する女の為に-13

そのまま下のジュエリーショップに向かう2人。
「ほ、本当に大丈夫ですから…。自分でお金出しますんで…」
本気で遠慮する萌香。だが彰は引き下がりるつもりは全くなかった。
「いえ、僕が払います。服まで自分で選んだんだから、どうせなら最後まで自分が選んだのをつけてもらいたいから。」
彰はもちろんこれでお金を出しませんでしたではカッコつかないのもあるが、例え今日だけでも、自分が買ったネックレスを好きな女性がつけてくれる幸せと言うものを味わってみたかった。ただその代わり、萌香に似合うネックレスを真剣に探すつもりだ。もし自分が選んだネックレスを萌香が気に入ってくれたなら、たとえそのうち告白してふられても少しは報われる、そう思った。萌香と付き合う為に頑張っては来たが、自分が萌香と釣り合う男だとは思ってはいないし、ふられる確率の方が大きいとも分かっている。だから好きな萌香の為に真剣に何かをしたと言う足跡を残したかった。ふられても後悔しないために。彰は頭の中でどう言うものが1番似合うか必死で考えていた。

ショップに着きネックレスを見始める。するとすぐに店員が寄って来た。
「いらっしゃいませ♪何か珍しい組み合わせですね♪」
あまり話はしたことはないが同じビル内で働く顔見知りだ。だが意外な組み合わせに店員の真田由香里は少し好奇な目で見た。そんな由香里に彰が企画の説明をした。
「あ、そうなんですね♪私、てっきりお二人はお付き合いし始めたんのかなって思いました。」
「いえいえ…!そんな…、違います…」
2人とも同じようなリアクションで否定した為可笑しくなってしまった。
「そうですねー、やっぱり人気はハート型ですが…」
「ですよね。確かな萌香ちゃんに似合いますが、今回は萌香ちゃんのふんわりした癒しの性格に合うものを選びたくて…」
「そうですかー。どれがいいかなぁ…」
由香里も悩む。
「僕は、萌香ちゃんからは自然の癒しを感じるんです。例えば森の中で美味しい空気を吸いながら寝転んでいるような…。あ、これとか…」
彰が選んだのはCを縦にしてリースのような型をし、真ん中にダイヤが飾られたモデルだ。良く見ると星や月、葉っぱなどが集まりリース型に模られている。それに気づいた萌香は、
「あ、素敵…♪」
と目を丸くした。
「後はこの三日月型とか…」
「あ、私、三日月、好きです。」
「そうなんですね。じゃあ月型の他のも見てみます。」
彰は完全に自分の世界に入りネックレスを探すのであった。


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