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オンナ狂 神谷鉄平
【OL/お姉さん 官能小説】

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愛する女の為に-11

そして最後の企画提案である、男目線で着せたいファッションの提案だ。彰がチョイスした服はまだ萌香も知らない。萌香は控え室に戻り、彰のチョイスした服の入った袋を開ける。
「井上さん、どんなの選んだんだろ…。」
期待と不安を抱きながら袋から服を出す。もしかしたら鉄平の言ったいやらしい服が入ってるかも知れない。あんなカッコは絶対無理と思いながら服を取り出す。
「ブーツも入ってる…。」
まずブーツを取り出してから服を出す。そして目の前で広げてみる。
「うわぁ…」
広げたトップスとスカートは、間違いなく今まで着た事のないような服がそこにはあった。
「似合うかな…」
萌香はドキドキしながら彰チョイスの服を身につけ、みんなの元へ向かう。

「失礼しまーす。」
ドアが開く。みんな、彰がどんな服を選んだのか興味津々だった。やはり恥ずかしそうに入って来た萌香。ヒョンと中へ入ると、先ほどよりも大きなどよめきが起きる。
「おー…!」
どよめきと言うよりも感動、そんな意味合いの声だった。
「別人みたい…」
「可愛い♪」
「萌香ちゃん、そーゆーのも似合うんだねー♪」
誰もが今までの萌香のイメージを壊された。ブラウンのスリットの入ったレザーのフェイクレザーのタイトなミニスカート、黒、ブラウン、ベージュのチェック柄のブラウス、そしてブラウンのスクエアトゥロングブーツ、それが彰の選んだファッションだった。
「何か…冒険してるけど、安心出来ます…。鏡で見て、思わずワクワクしちゃいました。これを着て外を歩いてみたいなって…」
萌香が照れながらそう言った。
(良かったー、気に入ってもらって!)
一先ずホッとした彰。改めて見ると萌香をますます好きになりそうだった。
「井上くん、このファッションを選んだ理由は?」
都姫が聞く。
「あ、はい…。まず全体的な色は、ブラウンって落ち着いた印象を与えると思ったんです。萌香ちゃんは夏だからってはしゃぐタイプじゃないし、おっとりしてて癒し系だと思うので、似合うかなって。あとあまり胸を強調したくないって言ってたので、タイトなものは避けてブラウスタイプがいいかなって。脚もあまり自信ないって言ってたんで、スカートは膝上5センチぐらいに抑えて膝までのブーツを選んで、脚の露出少なめでも絶対領域の魅力は出せるかなって。スクエアトゥブーツはちょっとムチっとしてるって気にしてる脚をスリムに見せてくれますし、つま先もあまり当たらず歩きやすいかなって。でもこんな子と歩いてみたいなって言うのが最大のコンセプトです。」 
こちらもしっかりと自分の意見を言う彰をみんなが見直す。


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