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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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互いの安心感-5

加奈子は口を手で押さえ、自分の快感の声がふすまの奥にいる柚木に届かないように必死で声を抑える。
柚木を産んでから十年もの間、男は勿論、ほとんど自分でさえも触れることのなかったそのナカを解放され、幾度も理央に絶頂に導かれた。

「ぁ……ん、いく、いく…!!」

ぎゅうっと目を閉じると、火花がばちばちと散って、腰から脳天へかけて快感が突き抜ける。
こんなにも気持ちいいのに、それだけでは足りない。
加奈子は、理央とひとつになりたくて堪らなかった。
他の男に気を許した自分を、言葉で許してもらうだけではなく、体でそれを直接感じたかった。

「許して……くれる……?」

「ん……?どしたの」

「その人に……大事にされてるかもって思っちゃったこと……」

「許すも何も。自然に沸き起こった感情に、善悪で判断する必要なんかないんだよ。だから、そのことに対して正しいとか、悪いとか判断する権利を、少なくとも第三者の僕は持ってないと思う。僕としか気持ちよくなりたくないって加奈子が思うなら、僕はそれだけで十分だよ」

理央はズボンを下着と共に脱いでコンドームを装着すると、加奈子の脚を広げて宛がった。

「女とヤリまくってた僕が、そんな高尚な道徳観持ち合わせてると思う?」

にやり、と笑って、加奈子の腰を掴むとゆっくりと体を沈めていく。

「は、ぁっ……!」

人より大きめな肉棒がそこに埋まると、理央は幸せな気分になる。
理央が体を倒れこませると、加奈子は理央に抱きついて、脚を理央の臀部に絡みつかせる。
加奈子がセックス中に取る行動としては珍しいものだった。

「ちょっと、こうしてよっか」

理央はそう言って笑うと、加奈子の体を抱きしめて腰を動かさないまま、額に、頬に、唇に繰り返しキスを落としていく。
貞淑で義理高い彼女は、言わなくて済むような自分の気持ちを、理央に言わなくてはと思うのだろう。
そしてそれを悪だと決めつけてしまう。

「僕としかしたくないって加奈子の気持ちだけで、僕は安心できるよ。こんなにぎゅって締め付けてきて。隼人に後ろから擦られてる時も僕がいいって言ってくれて。嬉しかった」

理央は加奈子の髪に指を通しながら、何度も額にキスを落とす。

「だって佐藤くんとしか、したくないもん」

恥ずかしそうに、顔を紅潮させて加奈子は言った。

「ずっと、そう思ってくれればいいけどね。他と、楽しみたくなったら言って。僕、何とかするよ」

「え……?どういう意味……?」

理央は加奈子が言い終わる前に体を動かし出した。
もし他の男との行為を加奈子が楽しみたくなったらーー他の男を理央が加奈子に宛てがう、という意味だった。
嫌われたくないし、加奈子が自ら選んだ男に取られたくない、という気持ちの表れだった。


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