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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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互いの安心感-1




オフィスへ、黒のTシャツに、白いハーフパンツ、白のハイカットのスニーカーで理央は現れた。
理央が加奈子の車を運転し、二人は加奈子の家に着く。
気遣ってくれているのか、特に理央は何も聞いてこなかった。

柚木がぐっすりと眠っていることが幸いだった。

シャワーを浴び、加奈子が髪を乾かしてバスルームから出てくると、理央はスマートフォンを見ながらリビングで時間を潰しているらしかった。

いつもの紺色のパジャマ姿で、理央の右隣に座る。
熱めのシャワーを浴びた体に室内のエアコンの冷たさが心地いいと感じつつ、理央の温かな肌も別の意味で心地いい。

理央はスマートフォンをローテーブルの上に置くと、加奈子の太ももに手を這わせる。

「寝る?残業して疲れてるでしょ」

「ううん、まだこうさせて」

加奈子は理央の腕に、自身の手を絡める。
こうしたいと思うのはやはり理央だけだ。なのにーー和臣から向けられた感情に対して、嫌悪と異なる気持ちが浮かんでしまった。
そのことが許せなかった。

「佐藤くん。正直に答えて欲しいんだけど」

「うん」

「もし……本間さんに、恋愛的に好きって言われたら嬉しい?あたしと付き合ってる状態で」

理央なら、なんと答えるのだろうか。

「ええ、正直にでしょ?」

「うん」

「嬉しいでしょ、そりゃ」

理央は即答する。
加奈子は顔を上げて、理央を見た。

「加奈子、正直にって言ったかんね。加奈子の気持ち考えずに正直に言うよ。
嫌いな相手は別として、自分との関係がうまく築けてる相手に、好きって言われたら嬉しいに決まってるじゃん。僕が本間さんのこと好きだったとか、そういうの抜きにしたって、めっちゃ大好きな先輩から実は恋愛的に興味ありますって言われたら、僕は嬉しいけど。「嬉しい」か「嬉しくない」かで言ったら「嬉しい」だね」

「そっ……か」

「それを、彼女がいるのに!そんなこと思って!道徳的に良くない!とか思うと話は変な方向になりそうな気がするけど。
自然に沸き起こってくる感情だけ取り出したら「嬉しい」んじゃないの?」

「ん。わかった」

ぎゅうっと理央の腕を強く自らの体に引きつける。
和臣から向けられた感情に対して、彼はずばり当たり前かのように「嬉しい」と思って当然ではないか、と言ってくれたに等しい。

「本間さんから連絡あったとか?そりゃ好きだって言われたら嬉しいと思うのは否定しないけど、僕、もう今更、本間さんに誘われても何もしないよ?」

「ううん、本間さんのことじゃ……ないの。あたしのこと。残業してたら、名前は出したくないんだけど……抱きしめられて……キス、されたの」

「ん、えええっ?!」

理央が驚いた声を上げて、加奈子に顔が向けられ、じっと見つめられた。
くりくりとした、子犬のような目。
この目で見つめられると、嘘がつけなくなる。


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