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母娘淫乱調教―レモンティーな朝焼け―
【調教 官能小説】

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第十三章 竹内-1

第十三章 竹内

「ククッ・・・・」
ハンドルを握る男は不敵な笑みを浮かべていた。

矢島家の古い門をくぐり抜けた車は、雨が降りしきる広い庭をうねる道路に沿って進み、玄関の大きな庇の下で静かに停車した。
エンジンを切った後も竹内は車を降りずに雨に煙る庭を眺めている。

豪華な屋敷は男にとって無縁の世界だった。
それが今、こうしてま近に見る事が出来る。

勿論、全て他人のもので竹内の自由になるものではない。
矢島家は平穏そのものでセキュリティの完備された屋敷は付け入る隙は無いように見える。
だが男にとって今日は重大な日であり、十七年間秘めていた野望を何としてでも達成しなければならない。

「遂にこの時がきたんだ・・・」
ほろ苦い思い出が滲むように、フロントガラスに残る水滴に浮かび上がってくる。

晴彦と竹内は中学、高校と同じで親友とまではいかないがかなり親しい幼友達であった。
だが、その容姿の違いに象徴されるが如く二人は余りにも違う人生を歩む事になる。

ハンサムで甘いマスクの晴彦と対称的に竹内は醜く、女性に好かれる事などは皆無であった。
しかも、晴彦は裕福な家に生まれ育ち当然の如く竹内は極貧の中で育ったのだ。

『本当に進学しないのか?
 お前は成績も良いのに・・・』

優しい性格の晴彦が親友を気遣って言う言葉も、竹内には苛立たしく感じた。

(フンッ・・・
  お坊ちゃんに同情されたくはねえぜ・・・)

いつからか、友に対して呪いの言葉を念じるようになっていた。
なまじ幼い頃から親しかった分、近親憎悪に似た感情を持つようになっていたのだ。


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