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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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西進不動産-8

「私はね、後藤不動産について調べてたの。華英ちゃんの報告から後藤のバカ息子2人と西進不動産の繋がりの疑惑は浮かんで来た訳だけど、もう一つ気になる不動産屋があるの。」
「気になる不動産…?」
この地域の不動産業はだいたい調べたが、特に怪しい不動産屋はなかったはずだ。若菜が一体どの不動産屋に目をつけたのか皆んなが気になった。若菜の言葉に注目する。
「過去の亡霊…。高田コーポレーション。」
その言葉に記憶を探るマギーと華英。
「高田コーポレーションって確か…」
「そう、田口徹が幼少期からずっと兄と慕っていた高田道彦が親から譲り受けて経営してた不動産屋。高田道彦が死んでからも佐川健吾が管理して、闇不動産を続けてた。同時に田口徹から引き継いだ大量の覚醒剤や薬物を所持して悪事を働いてた高田コーポレーション。私はどうも高田コーポレーションと西進不動産がつながってるように思えてね。」
そう言った若菜の姿を見て、まるで部屋の温度が一気に5度ぐらい落ちたかのような寒気を感じた。若菜が田口徹絡みの話をする時はいつもそうだ。今ではすっかり警視総監の顔になったが、田口を追っている時は一体どれ程の殺気を漂わせていたのだろうと怖くなるマギーと華英であった。

「西進不動産と高田コーポレーションは同じ匂いがする。私は後藤不動産の事を徹底的に洗ってみるわ?もしなんらかの繋がりでもあれば…」
そう言いかけた時、マギーが言葉を遮る。
「上原さん、ダメですからね?」
何がダメなのか若菜にはすぐに分かった。だが、もしマギーに止めてもらわなかったとしたら、また殺人鬼の自分が表に現れそうであった事に気付く。
若菜は一度深く息を吸い、ゆっくりと吐き出す。
「そうね、ダメね。大丈夫。刑事として悪事を暴く事に徹するわ?」
いい笑顔でニコッと笑った若菜にひとまずは安心した。
(あの上原若菜でも過去の呪縛からはなかなか解放されないものなのね…)
華英はそう思った。自分と若菜は憎き相手に復讐すると言う共通点がある。自分は恩師を殺害した犯人が目の前にいた時にしっかりと刑事としてのけじめをつけさせられるだろうか考えた。勿論若菜を失望させたくはない。刑事として犯人に手錠をかける事が自分の終着駅だと思っている。だが若菜でさえなかなか逃れられない憎しみを自分は抑えられるのだろうか…、華英には自分でも分からなかった。


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