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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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久しぶりの恋人@-1




「佐藤くん……起きて……柚木、そろそろ起きるから……」

「ん……?」

加奈子が理央の体をゆすっていると、バンッと寝室のふすまが開く。

「あれっ!さとーくん?!」

「うわぁ……」

黒の薄手のタートルネックに、ジーンズを履いた姿で、膝をついている加奈子が思わず声を漏らす。
理央は昨夜寝てしまって、布団にくるまっているもののそのまま、どうやら全裸らしかった。
それもそのはず、泥酔したまま運ばれて、おそらく具合が悪いであろうに加奈子の体を好き勝手したのだから、スイッチが切れてしまったのだろう。
下着が目の前にあるから、当然履いていない。

柚木が走ってきて、二人の目の前にやってくる。

「さとーくん、パジャマ着てないの?」

先程肩をゆすったときに、掛け布団から肩が露出してしまっていた。

「うん、昨日ね、亨くんと飲んでたら酔っぱらっちゃったみたいで」

柚木は、この四月で小学五年生になった。他の小学生より幼いとはいえ、もしかしたら性的なことにそろそろ気づいてしまうかもしれない。
加奈子はどぎまぎしながら、亨の名前を出したのだった。

「…パンツも?」

下着が落ちていることに気づいた柚木が不思議そうに尋ねる。
加奈子が答えづらそうに難しそうな顔をすると、柚木はそれを察したのか、それ以上聞いてこなかった。
その代わり、柚木は理央の布団に入り込む。

加奈子は立ち上がって、キッチンで朝食の支度をし始めた。

「さとーくんっ。起きてー。風邪引くよ」

「んん、まだ起きたくない、頭痛い」

「風邪引いたの?」

「ふふ、お酒飲みすぎたみたい。寝てもまだ治らないの。次の日も酔っ払ってるから二日酔いって言うのよ」

キッチンに立つ加奈子が答える。

「ふぅん。お母さん、そんな風になったの見たことない」

「柚木がいるのに、飲みすぎたら困るじゃない。朝、柚木が起きてきて、風邪でもないのにお母さんが体調悪かったら困るでしょ〜?」

自分でそう言って、至極、当たり前のことかもしれないが、いかに柚木優先で生きてきたのかがわかった。
入社してから、出張したのだって数えられるくらいしかない。
気を使われていたのか、友達に食事を誘われることだって少なくなるのは当然だった。
だからーー理央に何気なく、食事に誘われ、夜を共にするということがとても嬉しかったのだろう。


(あたしだって、初めから佐藤くんが特別だったのかもね)


ふふっ、と加奈子は笑いながら、朝食用の目玉焼きを焼くためにコンロに火をつけて、フライパンを温め始めた。


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