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魔女のレシピ ナイトメアの壺
【ファンタジー 官能小説】

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本を読むお嬢様  イブ-1

電車が揺れます。
縦向きのシートに座り、宿題のレポートを書くための本を読んでいました。
車内は混んでいて、隙間がありません。私の足にも会社員の靴が当たりました。
そいつはつり革を持っているので、電車が大きく揺れるたびにつまさきを中心に揺れ、回転しています。
視線を動かした一瞬、きらりと光るものがありました。
≪バカな会社員≫ ズボンのチャックがあいています。
ズボンもパンツも黒なので、チャックの金属が光らなかったら、気が付かなかったでしょう。
本を少し持ち上げ、視線だけを上にむけます。
≪だれも気が付かないのかな≫ 周りの人の無関心さに笑いそうになります。私は当然言うわけがありません。そんなことはお嬢様がするべき事ではないのです。
でも、お嬢様が盗み見るのは、ちょっと はしたなくはありますが、だめではありません。
激しく揺れた時です。ゆるゆるの、ボクサーパンツの隙間からポロリと男のものがこぼれ出てきました。
男はつり革にぶら下がり、ねじれた体を元に戻すのに必死で、それに気がついていません。
何を想像しているのか、それは見る間に大きく勃起してきます。
ああ、わかりました。揺れた際に女性の胸にあたったのです。
≪本当、いやだわ≫ 男なんて皆同じです。
大きくなったものをじっと見つめました。≪本当に松茸のようなんだわ≫
すぐに大きなカーブがやってきます。
≪この人、あの女性の胸にもういちど突っ込むのかしら≫
電車がカーブにさしかかり大きく揺れました。立っていた人たちの波におされて、会社員の宙吊りになった体が流れてきました。
≪まずい≫ とっさには動けません。
男のものが顔にぶつかってきました。男性のアレで顔を叩かれるなんて経験は初めてでした。
後ろに避けようとして、 頭を窓にぶつけました。「あ痛た‥」ばかのように口を開けてしまいます。
その時、会社員の後ろの太った男が我慢しきれずに倒れてきました。
押された会社員のそれが、私の口の中に滑り込んできます。
慌てて口を閉じました。おかげで会社員のものを咥えてしまいました。
吐き出したいのに、会社員が押さえつけてきます。会社員も、なにが起こっているのかはわかっているようですが、後ろの太った男のせいで身動きが取れないのです。隣の人もその男に押されて、窓に手をついているので、横にも逃げられません。
「フール」心の中で呼びました。それは魔の名前です。以前に召喚してから、呼べば必ず来てくれるいい人でした。でも、こんな急ぎの時なのに、なかなか来ません。
カーブが終わるまでの間、我慢するしかありませんでした。
隣に座る男がクックッと笑ってます。
≪他人事だと思って≫ 意識するほど、松茸のかさを舌でなぞってしまいます。
吐き出そうとしても、結果は会社員がうれしそうにうめいただけでした。
困ったことに、カーブが終わっても、後ろの男が立たない限り体勢が変えられませんでした。
ひとり、ふたりと、この状況に気が付きますが、だれも助けてはくれません。
自分がしていたように、みんなもこれを見て笑っているのです。
それどころか、ひざに隣の男の手が伸びてきました。見知らぬ会社員のものをくわえるような女の子なら、何をしていいと思っているようです。
「フール」肺に残った最後の空気で叫びました。
「どうした」耳元で声がします。
「助けて、やめさせて」
「よく聞き取れないぞ。食べながらしゃべるんじゃない」こいつまで馬鹿にします。
その間にスカートの中の手は、パンティーの上を這いまわります。
「助けて」フールは頼りになります。今までにも助けてくれるし、相手の記憶まで消してくれるのです。
「見返りに何を差し出す」  こいつは魔なのです。供物が必要なのです。
どうしようか考えます。最近こんな変なことがよく起こります。
そのつどフールに助けられ、見返りに、両方の足の先と、左のふくらはぎの感覚を取られていました。
慣れると動かすことはできます。ただ、触っているものが分からないのです。
「今回は股にしてやろう、さわられてもわからなくなるよ」 まだ、男の指が敏感な所をこすっていました。
「それはいや。左の小指よ」
「そんなにセックスを楽しみたいのか。だが、小指だけでは会社員ひとり分だ」
指がパンティーの隙間から入ってこようとしています。
これでは、もうこの電車に乗れなくなります。通勤電車は、名前は知らなくても顔見知りにはなるのです。
「片腕?」
「よし」左腕がだらりと下がりました。
魔は会社員をつき飛ばしました。あわてた会社員は私を触る隣の男の髪の毛をつかみ、一緒に車両の中央に倒れます。
さすがフールです。一瞬で解決させました。
しかし、そのせいで車両内の人たちが雪崩のように崩れ、折り重なっていきます。
あちこちで苦痛の悲鳴が上がり、私のことなど忘れられました。
「やりすぎよ」
フールはにやりと笑うと「私であればこそ、いつでも助けてあげられるのだよ」
疑惑がわきます。「まさか、私を乗っ取りたくてこんなことを起こしてるんじゃないわよね」
「おや、そういうふうに感じるのか」
「こんなひどい偶然、おかしいんじゃない?」
「聞きたいか、いいぞ。耳を差し出せばしゃべってやろう」


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