穴兄弟-1
翌朝、何もなかったかのように普通に出社する鉄平と輝。もうすっかり打ち解けた笑みを交わし仕事をする。
昼休み、夕梨花からの誘いを断り鉄平は彰と昼食を近くのレストランで取った。
「いやー、昨日は最高でした！寝なくても目がパッチリ開いてますよ！」
「だろ？良かったなー、男になれて！」
「鉄平さんのおかげですよ！あんな美人で童貞捨てられるなんて幸せです。」
「県庁の職員やってるって言ってたから普段は地味にしてるけど、あれ、気合い入れたら相当いい女だぞ？暫くは遊べるぞ、あの女。」
「え？またヤれるんですか！？亜希子さんと！でも俺が誘っても、多分むりです。」
「安心しろって！俺がついてるし。3人で遊ぼうな？彰がセックスに慣れるまであの女を繋ぎ止めておいてやっからさー。しっかり練習台にしろよ？」
「まじですか！？宜しくお願いします！」
「彰、杉本萌香とセックスしたいんだろ？ありゃ処女だな。今度は彰がリードして萌香ちゃんの処女を奪ってやらないとな。」
「でも、萌香ちゃん、俺の事なんか…」
「大丈夫！俺が責任を持って萌香ちゃんとヤラせてやるから！」
「マジですか…？」
「ああ。任せとけ！」
「よ、宜しくお願いします！」
もはや鉄平を信頼しかしていない彰。不思議と鉄平に任せておけば夢は叶いそうな気がした。
「しっかしいやらしいカラダしてたよなー亜希子。」
鉄平は亜希子が失神した後にスマホで撮った写真を見てニヤニヤする。
「マジでスケベなカラダしてました。」
彰も自分で撮影した写真を見てニヤニヤしていた。
「そうだ、彰にプレゼントやるよ。」
「プレゼント？」
鉄平は彰にLINEを送る。何が送られて来たのか確認すると、それを見て驚いた。
「こ、これって…！？」
鉄平はニヤッと笑う。
「そう、彰の記念すべき童貞卒業の動画さ！」
「と、撮ってたんスか！？」
「ああ。」
「ヤッベっ！！超嬉しいっす！家宝にします！マジかー。す、スゲー！」
「ま、後で家ででもゆっくり見ろよ。」
「はい！ありがとうございます！」
早く仕事を終わりにして家でゆっくりと鑑賞したくなる。
「ほら、亜希子からLINE来たぞ？昨日は送ってくれてありがとう。楽しい夜だったよ♪また3人で遊びたいな。今度はいつ遊べますか？、だって！ハハハ、向こうから誘って来たぞ？3人でって事は彰とも遊びたいって事だ。自信持てよな、彰！」
「はい！なんか嬉しいっす！」
「フフフ、なぁ彰、女とヤルって簡単な事なんだよ。これからは自信持って行こうぜ！」
「はい！ついて行きます、鉄平さん！」
彰は鉄平と出会い、人生が変わったような気がした。