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彼の手の中
【学園物 恋愛小説】

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彼の手の中<第二話>-1

嫉妬と羨望の眼差しが痛い。なのに、その原因である宮川本人は苺ミルクジュースをチューチュー鳴らして吸っている。付き合ってからわかったことだか、宮川は相当モテるらしい。こうやって校内を並んで歩いていると、擦れ違う度に女子生徒からの無言の圧力を感じる。宮川は気付かないのだろうか。この、鈍感男め。
「女、怖いね。ごめんね」
あ、気付いてるんだ。宮川って本当によくわからない。
「何かされたりしたら、すぐ俺に言いなよ」
「どうするの?」
「刺す」
宮上が飲み終えたパックを放り投げた。それは吸い込まれるようにして、ごみ箱の中へ入る。不敵な笑みを浮かべる宮川。絶対に言わない…。私は心の中でそう誓う。
それにしても、本当に見られてるな。宮川、かっこいいもんね。性格も、意味不明な所はあるけど、すごく優しいし。そりゃ、モテるよね。…なんか……ちょっと嫌だな。
「どうしたの?」
「う、ううん」
こんな独占欲、宮川には知られたくない。私は咄嗟に笑顔を作った。


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