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拓哉と美穂とお母さん
【二次創作 恋愛小説】

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告白-1

「食後のコーヒーかな」 拓哉は呟きながら車を走らせ 
 海岸沿いの コーヒーショップに車を止めた

「海の見えるテラスに 座り」 拓哉は注文を取りに来た店員に

「アイスコーヒー 二つ」 拓哉が注文した

テラスから 海岸が見え寄せて来る波頭を見せていた シーズン前の
海岸は 人の姿も少なく 静かな時間を流していた

「お待たせいたしました」 大ぶりなグラスがテーブルに置かれ
 シロップとミルクが置かれた

「ここの アイスコーヒーも 飲んで貰いたかったんだ」
 拓哉はミルクを入れストローでグラスをかき混ぜながら 美穂を見た

「美味しいです」 美穂は一口飲んで 拓哉を見ながら言った

「これね オーダーしてから 氷の上にカリタで落とすんだ」
「だから 凄く美味しくって 此処に来たら必ず寄るお店なんだ」
 拓哉は喜ぶ美穂を見ながら 話し続けて居た

「進藤さん」 和也の言葉に美穂が顔を上げた

「俺と・・・僕と・・・付き合って呉れる?」
 拓哉は 不安な面持ちで 美穂を見つめていた

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・はい・・宜しくお願いします・・・・」
 美穂が 少し赤く成った顔で答え 拓哉の顔から笑顔がこぼれた

「バーベキューの時 話した時から 進藤さんの事気に成って居たんだ」
 拓哉は 胸の内の事を話し始めていた

「私も 工藤さんとお話した時 気に成って居たんです」
 美穂が赤い顔で 拓哉を見つめていた

テーブルの アイスコーヒーも氷だけに成り 前を走る車の音だけが
2人に届き 小さな恋にほんの少し水が注がれ 芽が出始めた時だった

「行こうか」 拓哉が立ち上がり美穂が付いて車に乗り込み走り出した

「海岸 行って見る」 拓哉が指さすと美穂は頷いた 

車から シートを抱え 砂浜に広げ二人は腰かけ 海を見ながら
その日は 会話を楽しんで 可愛いデートは終わりを告げた


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