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拓哉と美穂とお母さん
【二次創作 恋愛小説】

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迫りくる時間-1

「何が 良い」二人幾つかの店を歩きながら拓哉が言う

「お好み焼き どうです ここ関西で有名な店ですよ」
美穂がお好み焼きの 店の前で立ち止まり 拓哉を見た

「暫く 食べて無いな 良いよ」拓哉は美穂を連れ店内に入って行った

2人で 注文を終え ドリンクを飲みながら 

「何処かで 会った事?・・・」
2人同時に 言って 笑いだした

「工藤さんは 一人住まいですか」美穂が聞いて来た

「いや 親と一緒 進藤さんは?」

「私も 親と一緒なんです」

「映画 何時から?」 拓哉が美穂を見ながら聞いた

「後 1時間位有りますから 大丈夫ですよ」
注文してから 30分立っていたが 飲み物はテーブルに届いているが
店内が 混雑し 係が二人 走り回っているのが見える 
美穂も少し 不安そうに 壁に掛かっている時計を 時折 見ていた

「お待たせ しました」 作務衣を来た 女の娘が 二つのボールを持ち
目の前の 焼けた鉄板に乗せて行く

「これ 大きく無いですか」 美穂は鉄板の上で焼かれるお好み焼きを
見ながら 拓哉に言って来た 

「そうだね少し 大きいかも」 拓哉も焼かれているお好み焼きを見ながら頷いた
時計を見ると 上映まで後40分

「まだ 返せないですよね」 美穂も壁の時計を見ながら 不安そうに呟いた

「焼けたかな?」 拓哉はコテで お好み焼きの端を持ち上げてみる 
まだ 焼き色が薄く 返すのは早いようで 諦めてコテを皿に戻した
2人は お好み焼きと時計を交互に見ていた

「返しますね」 通り掛かった従業員が手際よく二枚のお好み焼きを返し
へらで軽く押さえ お好み焼きからジューッと音を立てて来た

「後5分程で 召しあがれます」 女の娘は言いながら席を離れて行った

「進藤さん 20分でこれ食べられる?」 拓哉はお好み焼きを見ながら
聞いて見る

「頑張ります」 時計を見ながら美穂が言って来た

「良し 食べようか?」 拓哉は二枚のお好み焼きを 四分の一にカットしていく
2人 皿に乗せ 食べ始めた

「熱い・・ア・チチ・・熱い」 2人同時に騒ぎ出した
焼きたての お好み焼きは熱く 一口入れた時 火傷するかと思うほど熱かった

「お持ち帰り 出来ないかな?」 美穂が口に運びながら言う

「無理みたいだね」 拓哉が壁を指した
壁にお持ち帰りは出来ませんと 告示されていた

「頑張って 食べないと」 美穂はお好み焼きを へらで小さくカットしながら
食べていた 残り時間10分

「御免なさい こんなに時間かかると思わなかった」 美穂が済まなそうに
謝って来た  

「90分有れば 普通大丈夫でしょ 今日は遅かっただけ 進藤さんの所為では無いよ」
拓哉は お好み焼きを方張ながら 話していた

「工藤さん これお願いして良いですか?」 美穂が四分の一の お好み焼きを指した

「良いよ」 美穂とお好み焼きを分け合い 拓哉は口の中に放り込んだ

「熱う・・・ 」 口の中のお好み焼きを 拓哉は慌ててドリンクで流し込んだ

「行きましょう」 美穂が立ち上がり 拓哉を促す
2人 シネコンに走り込んだ 席に着いた時は 2人息を荒げ 思わず笑いだしていた


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