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「短編集『O嬢の館』の女たち」
【SM 官能小説】

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『女医の娘・弥生(M468)のサクランボ』-7

(4)
 ママは花に譬えるなら、胡蝶蘭か白薔薇です。あたしは?……あたしは乳首が丸々としたサクランボです。
 ライバルになれるはずもありません。ほとんどママがアイツに選ばれる日々でした。

 ストックホルム症候群と呼ばれる心の病気に陥っていたのかもしれません。
 憎い男のはずです。幼い頃からあたしの身体を奪い、好きなように弄び、乳首を無惨な形に変えた男です。
 鬼畜のようなアイツのことが恋しくてたまらなくなっていたんです。アイツにいつも弄んでもらえるママが憎らしいと思うくらい、アイツが欲しかったんです。

 でもそれから一カ月後、深夜の2時を過ぎた頃、アイツはあたしの身体の上で急に胸を押さえて、藻掻き苦しみだしたんです。心臓発作でした。あたしは眠っているママを起こそうとして大声で叫んだのです。
 ママはすぐに起きては来ません。

 5分後にはアイツの顔から血の気が抜けていきました。蒼みを帯びてきたんです。
 狂ったように叫びつづけるあたしの声でようやくママが部屋に駆けつけてくれたのですが、ママがアイツの首筋に触れ、心肺が停止していることを確認したんです。
「ダメ……この人、逝っちゃったわ」
 ママが呆然として突っ立っていた貌が忘れられません。アイツの死体の下で泣いているあたしを恨めしそうに見ていたんです。

 死体に抱かれていたあたしは……アイツを身体の上で殺してしまったショックもありましたが、異常にオッパイが変形した身体のまま、この世に取り残されたことが何よりもショックでした。

 まだ十代の若さです。なのに、誰にも見せられない真っ赤なサクランボのような乳首にされていたんです。まともな恋も出来ません。水着姿も見せられないんです。

 SM倶楽部のような性風俗の店で、アイツに植え付けられた被虐の性を満たそうかと思ったこともありましたが、やはりDカップの乳房から飛び出しているポロンとした大きな乳首を晒すのが恥ずかしくて、尻込みしたんです。


 サイトで『O嬢の館』という下半身だけを晒して、男に弄んでもらえるという猟奇的な店があるのを見つけた時の悦びは言葉では言い尽くせません。
 震える指で会員登録と入店予定を打ち込みました。

 あたしは『M468』と呼ばれる下半身だけの女になったんです。

「ひょえっ。これって、まだ十代の若い子じゃねえの。絶対にそうだぜ」
 あたしの両脚を抱え込んで、肉欲の旺盛な男たちがあたしの中にザーメンを放出してくれるんです。

「おまえ、『M468』は一体いくつなんだ?」
 よく年齢を訊かれます。でもあたしは黙ってます。
 黙ったままで、コロコロの乳首を自分で引っ張りながら、男のモノを咥えて放さないんです。

 でもすぐに物足らなくなっていました。
 自分でタコ糸を持ち込んで、自分の乳首の根元に巻き付けて愉しむようになっていたんです。
 凄く感度のいい少女に思われるんです。
「あああっ、す、凄いのっ……感じてるのっ」
 あたしがヨガリ哭きするようになって、急にあたしにリピートで予約を入れてくれる会員が増えました。


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