投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

「短編集『O嬢の館』の女たち」
【SM 官能小説】

「短編集『O嬢の館』の女たち」の最初へ 「短編集『O嬢の館』の女たち」 7 「短編集『O嬢の館』の女たち」 9 「短編集『O嬢の館』の女たち」の最後へ

第一話 『人妻・有佳(M451)のビアンの夢』-8

(7)
 最初のプレイだけで、わたしはすっかり『O嬢の館』の虜になってしまったのです。もちろん、あの時の相手の男の顔も名前も素性も知りません。

 会員番号『15932』ということしか知らないのですが、彼は『M451』のことをすっかり気に入って下さって、わたしが入店の予定をサイトに入れると即座に2時間の予約を取ってしまわれるのです。顔も知らないのに、不倫相手と密会しているような気分になります。

 わたしは月に2回までと心に誓っていたのですが、ダメなんです。月に3回になり、今では毎週のように猟奇の館に行くようになってしまいました。
 梨々子と一緒のこともあれば、一人で行くこともあります。

 『M451』というドMの人妻は『O嬢の館』で最も人気のあるO嬢の一人になっているらしいんです。わたしが毎週のように入店予定を入れても、すぐに男性からの予約で埋まってしまうのです。
予約が取れないと言って、サイトに不満をぶつけてくる男性が多いんだそうです。

 最近は梨々子とは別々の『キャビン』で愉しむようになっています。

 でも、二人は繋がっているんです。
 スマホのビデオ通話でお互いの猥らな貌を見詰め合いながら、エッチな会話を愉しむんです。もちろん、壁の向こうの下半身は知らない男のオナホールになっているのです。

『あなた、嫌らしい娼婦みたいな貌よ。どうせ、鞭をもらってるんでしょ?』
 梨々子はブラウスを着たままのことが多いんです。上半身は服を着ている方が、下半身を剥き出しにしているという猥らな露出感覚が味わえると言うんです。

「あなたも、素敵な蕩けた貌よ……あああっ。お尻が燃えるのっ」
 わたしは全裸です。相手の男性にヒップを鞭打たれながら、自慢の美バストが揺れるのを映して、梨々子に見てもらうんです。

『わたしより先にイッたら、承知しないからね』
 梨々子は鞭打ちだけで昇天するマゾなわたしに、我慢を強いるんです。

「わたし、ああっ、リリッ……あ、あなたにお仕置きされちゃうの?」
 思わず梨々子の名前を口走ってしまいそうになります。

『そう。M451のオケケ、ツルツルに剃っちゃって……アナルを犯してあげる』
 梨々子がそうしたがっていることを、わたし、知っているんです。ツルツルにされても夫は多分気付かないはずです。

「あああっ。そんなお仕置き、いつでもされたいわ」
 まだ犯されたことのないアナルがキュンキュンッと蠢いて、梨々子にそうされる日を待ち望んでいるんです。

『でも、ツルツルにしたらM451はもっと人気者になりそう』

「ああん。わたしがもっと頻繁にO嬢になっても、怒ってくれないの?」
 本音ではもっと梨々子に独占して欲しいって思っているんです。

『ああっ。あ、あなたのその猥らなイキ貌を見るのが、わたしは好きなのよっ』
 そう囁いてくる梨々子も眉根を寄せて、イキ貌になっていました。


「短編集『O嬢の館』の女たち」の最初へ 「短編集『O嬢の館』の女たち」 7 「短編集『O嬢の館』の女たち」 9 「短編集『O嬢の館』の女たち」の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前