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Sorcery doll (ソーサリー・ドール)
【ファンタジー 官能小説】

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教祖ヴァルハザードの淫夢-7

ディオン男爵は、宮廷議会の重鎮モルガン男爵と対立すると考え、資産家で後宮では黒薔薇の愛妾と呼ばれるシャンリーが舞踏会に姿を見せた時に近づいた。
シャンリーは宮廷官僚を利用はするが、自分の陰謀の痕跡は残さない。ディオン男爵はシャンリーに魅了され、逆に利用されることになった。
もし、モルガン男爵が後宮で腹上死したらと、ローマンはモルガン男爵に、バルテッド伯爵から奪った3人の妻妾と戯れている時に聞いたことがあった。
モルガン男爵は誘ったが断られた人物がいると、ローマンにゴーティエ男爵のことを話していた。
ローマンは、パルタの都から王都トルネリカに戻っていたゴーティエ男爵を訪ねて側近にならないかと誘った。
ゴーティエ男爵は、ランベール王の肉体の中身がローマン王である秘密のことは知らない。
宮廷官僚の貴族たちは、身分や名前を隠し、王都トルネリカにいる平民階級の女性を愛人として飼っている者もいる。ランベール国王陛下にも、愛人がいるのだろうと考え、ゴーティエ男爵は詮索しなかった。
ゴーティエ男爵自身も、ランベール陛下自身が身分を隠して訪ねてきて、後日、謁見するように王城へ招致された。また国王陛下自身で、人材探しをするのかもしれないとも考えていた。
ローマンは、ランベールの記憶も肉体を奪ったあと知ることになった。いくつもの偽名を使い、身分を隠してシャンリーと共謀して自分を毒殺したのは、ランベールであることを把握していた。
侍女のアーニャの罪が濡れ衣だということはわかったが、ローマンが肉体を奪った時に、すでにアーニャは、火炙りにされ処刑されていた。
王都トルネリカには、金を払えば一夜限りで相手をする平民階級の娼婦だけでなく、貴族階級の婦人たちが愛人と密会するために、やはり偽名を使い、服装を変えて街へ出歩いていることもある。
ローマンはそうした女性を、次の餌にすることにした。

夜になり、雨が降り始めた。
宮廷官僚の貴族たちは、バルテッド伯爵と同じように、婿養子となり爵位を得た者が多い。
ローマンは、勃起したものを咥えさせている。
王都トルネリカでも平民階級の者が暮らす地区にある宿屋で、宿泊料金を少し上乗せして先渡しすれば、貴族が愛人と密会しても、娼婦と泊まっていても、宿屋の主人は見て見ぬふりをする。皇子ランベールと侍女アーニャも、この宿屋を利用して密会していた。
目の前の相手がターレン王国の最高権力者の国王陛下だとは知らない貴婦人は、夫のものと比べて太く逞しい青年の熱くそそり立つものに舌を這わせながら、興奮していた。

「僕、口でされたことなんて……ああ、そんなところまで!」

ローマンは、まだうぶな若者のふりをして、貴婦人の愛撫に身を任せていた。貴婦人は、目の前の若者はそれなりの貴族の家柄の者だが未婚で、どうやらまだ童貞らしく、一夜限りの相手を探して街に来ているものと思い込んでいた。
ぽってりとした皺だらけの玉袋まで、皺のひとつひとつを伸ばすようにして舌先でねぶり、手は肉棒をやんわりと握ってゆっくりと上下に扱き、青年がたまにあえぎ声を我慢しきれないというように洩らすのを楽しんでいた。

「恥ずかしがって声を出すのを我慢してるのかしら。ふふっ、気持ちいいなら、もっと声を出してもいいのよ。どこをどうされたら気持ちいいのか、もっと声を出して私に教えてほしいわ」

言われるがままベッドで全裸で仰向けに寝そべっている。這いつくばって愛撫している貴婦人の声と外の雨音をローマンは目を閉じて聞いていた。
後宮では、さすがに童貞のふりをして戯れることはできない。戴冠式には伯爵やモルガン男爵など限られた者のみ参列を許されているので、貴婦人は、ランベール王の容姿を知らない。舞踏会では顔に仮面をつけている。国王は帳の張られた特別席で離れている上に、会話は側近を介して行われるため、ランベール王の声を聞いたことも貴婦人はなかった。

「あ、あの、僕、貴女の胸をさわってみたい……ダメですか?」
「手をのばしてさわってもいいわ。でも優しくさわってくれないと嫌よ」

貴婦人はそう答えて、目の前のそそり立つものを咥えた。根元まで咥え込むのには大きすぎて喉奥を突いてしまうと思ったらしく、先端の亀頭とその下のカリの部分を舐めやすい深さまで咥えていた。

(男の人は、みんな本当に女の胸をさわるのが好きなのね。さわると柔らかいからかしら?)

咥えながら、胸のふくらみを遠慮がちに揉まれていて、指先が敏感な乳首に当たり、ぴくっと思わず反応してしまった。すると揉んでいた手がすぐに離れた。

(あら、女が感じて体が反応したから驚くなんて、本当に初めてなのね)

咥えていたものを口から離し、玉袋を撫でながら、貴婦人は微笑を浮かべて話しかけた。

「胸を揉まれるのも気持ちいいわ。あと乳首もさわられると気持ちいいのよ。こんな感じにね」

貴婦人が手をのばして、ローマンの乳首を指先で弾いたり、転がすように弄りながら、感じている様子をじっくりながめていた。

「あっ……くぅっ!」
「ほら、乳首をさわられるとくすぐったいみたいな感じで気持ちいいでしょう。ああ、こんなにかたくなって、乳首も舐めてあげるわ」

貴婦人が体の位置をずらして、ローマンの乳首を唇でチュッチュッとついばみ、唇を押しつけて舌先で舐め転がした。そのまま、肉棒をゆっくりと扱く。
ローマンは手をのばして、貴婦人の胸のふくらみを揉み、貴婦人の愛撫を真似て乳首を指先で弾いてみたり、指先で押し潰すようにこねてやった。
すると、貴婦人がわざと肉棒を上下に扱く動きを早めた。

「うっ、そんなに早く握って動かされたら、で、でちゃいます、んっ!」
「まだ、出してはダメ。我慢しなさい。自分でさわるより気持ちいいのね」
「は、はい。自分でするより、すごくいいっ!」

ローマンは、興奮している相手に合わせて、童貞のふりを続けた。


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