投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

Sorcery doll (ソーサリー・ドール)
【ファンタジー 官能小説】

Sorcery doll (ソーサリー・ドール)の最初へ Sorcery doll (ソーサリー・ドール) 69 Sorcery doll (ソーサリー・ドール) 71 Sorcery doll (ソーサリー・ドール)の最後へ

子爵シュレーゲル-4


「今夜は、貴女の名を教えて欲しい」
「子爵様、それは致しかねます」
「村の子供たちが、ここは、フリーデのおうちと教えてくれた。貴女は追放になったはずのフリーデでは?」

美しいフリーデの体を抱きしめて、シュレーゲルは話しかけた。

「なぜ名前を隠そうとしたの?」
「子爵様、村の人たちには、私がフリーデであると気づいていないふりをしておいて下さい」

地主のザイフェルトは、貴族殺しの罪でベルツ伯爵に捕らえられた。貴族殺しは殺人よりも重罪で、王都に連行されて火炙りに処せられる。
ザイフェルトの貴族殺しの罪を、ベルツ伯爵は隠蔽して逃がした。

「ザイフェルトの命乞いを私がすると、領主様はメルケル子爵は落馬の事故で亡くなったことにすると言って下さいました。しかし、罪を隠蔽してザイフェルトを逃がしたことが王都の貴族たちに知られることがあれば、伯爵様が火炙りにされてしまいます。だから、もしもの時には、子爵様は、私がここに暮らしていることを知らなかったことにして下さい」

フリーデは、ベルツ伯爵とは遠縁にあたる伯爵家のケストナー伯爵が、地主の娘イルメラを妻妾にして生まれた。ケストナー伯爵の令嬢である。
ベルツ伯爵がケストナー伯爵領が収穫不足の年に援助した謝礼として、謝礼の品物のように、フリーデはベルツ伯爵領へ嫁いできた。

ベルツ伯爵は、フリーデは伯爵家の血を継ぐの娘なので、地主のザイフェルトに妻にしてはどうかと推薦した。

ザイフェルトの先祖のアウフレヒト男爵は、ベルツ伯爵の祖先であるベーレンドルフ伯爵の腹心として活躍した屈強な戦士だったと伝えられている。
その戦功からアウフレヒト男爵は、ベーレンドルフ伯爵の妹を妻として与えられた。アウフレヒト男爵は、ベーレンドルフ伯爵の義弟だったのである。
アウフレヒト男爵は、反乱平定後は地主として、男爵の爵位をあえて子に継がずに、農地開拓を行った。

メルケル子爵は地主のザイフェルトが、貴族の末裔だとは、自領の歴史に興味を持たなかったので知らなかった。
メルケル子爵は、フリーデが伯爵家の血縁の娘ならば、自分の妻妾に迎えても恥ずかしくないと考えた、フリーデは地主のザイフェルトの妻なのを知っていた。だが、強引に犯して自分の妻妾にしようとした。

メルケル子爵は、ザイフェルトがフリーデを手放すことを拒否し、激怒して子爵の自分を殺すなど、まったく予想してなかったにちがいない。

地主の中には、ザイフェルトの先祖のアウフレヒト男爵のような人物がいる。
そして地主の中には、貴族として戦った戦士の末裔であるという思いを、代々受け継いでいる者たちがいる。
ザイフェルトは、その受け継がれてきたきた誇りを、メルケル子爵の行為によって踏みにじられたと感じて、激怒したのである。

ザイフェルトは、ベルツ伯爵領から、ただ逃がされたのではない。宮廷官僚をまとめている重鎮のモルガン男爵の暗殺を命じられた刺客となった。
そのことを、フリーデは、ベルツ伯爵から知らされていない。

「伯爵様は、ザイフェルトを逃がすかわりに、私には子爵様が村に滞在した時だけ、旅の女としてお相手をするように命じられました。しかし、村の人たちは、私が子爵様に気に入られての妻妾にしてもらえれば、重罪人の妻であることは、なかったことになるのではないかと思っているようなのです」

「旅の女?」

ターレン王国では「旅の女」とは、娼婦の女性たちのことを指す隠語である。
15歳の子爵のシュレーゲルは、まだまだ世間知らずのところがあった。

このターレン王国が建国した後、開拓のために内乱の時代があったこと。その後は、地方に伯爵と地主が置かれたこと。シュレーゲルはターレン王国の歴史を、元ケストナー伯爵の令嬢であったフリーデから教えられた。

ザイフェルトに殺されたメルケル子爵には、強引に犯された。
フリーデはシュレーゲルには話さなかったが、夫の命乞いのために、ベルツ伯爵には口で奉仕するように強要された。

ザイフェルトが、自分が潜伏しているベルツ伯爵領には、一生戻って来れないとしても、フリーデはザイフェルトが同じ空の下で生きていてくれたら、それだけでいいと思った。

そして今、子爵となったシュレーゲルにも、体を求められている。

フリーデはシュレーゲルの体のふれかたが、ザイフェルトと似ていると感じた。
ザイフェルトは、ベルツ伯爵の館で初めて会った日から、ずっとフリーデのことを、他の女性とは違う高貴な女性と思い込んでいた気がする。

メルケル子爵は、自分が気持ち良ければいいという考えだった。やりたいときは誰でもいい。しかし、見栄が強く、他にも犯した小作人の娘たちを、自分の妻妾にする気はなかった。

ベルツ伯爵は、あまり若くなく回数をこなす自信がないので、たっぷり前戯に時間をかけ、フリーデが感じているのを見て興奮してから、最後にフリーデに手で自分の勃起したものを手で扱かせると、一度射精して終わりだった。

シュレーゲル子爵は、腹違いの兄のメルケル子爵のように旺盛ではないようにフリーデには思えた。一度、ベルツ伯爵に教えられたやりかたで、シュレーゲルを射精させてみた。それだけでシュレーゲルは満足して、おとなしく朝までぐっすり眠ってくれた。

「僕は、その、フリーデ以外にこういうことをしたことがなくて」

シュレーゲルはとまどっていることを、フリーデに正直に話した。

フリーデは夫のザイフェルトが小作人たちと一緒に汗を流して働いている姿を見るのが好きだった。だから、手伝いに出ようとすると、ザイフェルトは日焼けする、手が荒れる、と何かしら理由をつけて、フリーデが農作業の手伝いをするのを嫌がった。

ザイフェルトは、フリーデを特別扱いにする癖があった。
夜の夫婦の交わりでも添い寝はするが、激しく体を求めあったのは一度しかなかった。


Sorcery doll (ソーサリー・ドール)の最初へ Sorcery doll (ソーサリー・ドール) 69 Sorcery doll (ソーサリー・ドール) 71 Sorcery doll (ソーサリー・ドール)の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前