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Sorcery doll (ソーサリー・ドール)
【ファンタジー 官能小説】

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蛇神との邂逅-3


錫杖が床に落ちた瞬間、抱き合っている半人半蛇の獣人と自分の姿を、空中に浮かんでいる位置から、肉体から離脱したリーナは視ていた。

獣人が法衣の裾をめくり上げ、リーナの尻の肉を両手で揉みまわしながら、蛇の舌でほっそりとした首すじのあたりを舐めていた。

ぴくっとリーナの体が小さく震えた。

リーナの意識は、幽体として離脱しているのに、体のほうは愛撫の刺激に反応しているのだった。

(ああっ……私の体が!)

リーナの意識が離脱している体に、どこからかゆらゆらと集まり始めた、無数の小さな赤い光の粒のようなものが入り込んでいく。

リーナの体が目を閉じる。
そして、それまでは虚ろな無表情であったのに、妖しい微笑を浮かべた。目を開くと、リーナの瞳は、半人半蛇の獣人と同じ紅い瞳となっていた。

それまでの愛撫に応えるように、リーナは半人半蛇の獣人の胸板に手を這わせ、唇で乳首のあたりを吸い、舌で舐め転がし始めた。

リーナは侵入してきたものに体を奪われたと、愕然とした。

法衣の背中のあたりが、半人半蛇の獣人によって切り裂かれ、リーナの体の白い背中が露出すると、それをまた獣人のしなやかで美しい手が撫でまわす。

幽体のリーナが自分の体を奪い返すために近づこうとしたが、

強い力で押し返されてしまった。

じっくりと半人半蛇の獣人は、リーナの体を愛撫し、うねる肉棒をリーナは撫でまわし、唇を這わせ、舌を出して舐めまわしている。

「はぅっ、あぁっ、はぁん……」

法衣や下着も剥ぎ取られ、一糸まとわぬ全裸となったリーナは床に押し倒され、蛇の舌で舐めまわされると、切なげな小さなあえぎ声を洩らし始める。

幽体のリーナは目を閉じて、両手で耳をふさいだ。

(嫌っ、もう止めて、私の体でそんなことをしないで!)

リーナの体のほうは、うっとりとした表情で、体を這いまわる肉棒の先端を咥えると、舌で丹念に舐め始める。

「ん、んんっ……むぐっ……ふぅ……じゅるっ、んんっ、む……れろっ、ちゅぱ……」

半人半蛇の獣人が、わずかに肩を震わすと、異様に長い肉棒が跳ねるように動いたので咥えていられなかったのか、リーナが口を離すと、先端からアムリタの粘液が顔や髪に放たれる。

「んはぁ……ふふっ……」

リーナが自分の上気した頬にふれ、手についた粘液をうれしそうに舐めている。

リーナの周りに現れた赤い光の粒は、蛇神の錫杖に眠っていた、かつては蛇神の神官だった女性たちの霊体であった。

異界の蛇神の神殿へ、具現化した蛇神の前まで、純潔のまま、その身を捧げさせるために、リーナを導いたのである。

幽体のリーナは、泣きながら、何ができるかを必死に考えた。
騎士団の参謀官マルティナが、その錫杖は蛇神の錫杖だと教えてくれていた。
「そんなことあるはずないですよ」
と信じないで、話を聞き流したことを、リーナは後悔していた。

(あの錫杖には秘密があるはず。こうなったら、やってみるしかない)

幽体のリーナが唇を噛みしめ、覚悟を決めて錫杖に向かって飛び込む。

そこで、リーナの意識は途絶えた。
そして異界の蛇神の神殿から、錫杖だけが消え去った。

交わりを続けている蛇神が、錫杖が消えた瞬間に、リーナの体を突き飛ばした。
リーナの命が、自分の領域から消えたのを感じ取ったのである。

「ひっ……きゃあぁぁっ!」

神殿の石床だった部分が、リーナの体の下だけ肉の洞窟のものに変化している。
ずぶずぶと、リーナの体とリーナの体を乗っ取った神官たちの亡霊もろとも、淫獄へ沈められていった。

「私は蛇神の神官なるぞ、汚らわしい蛇どもめ、寄るなっ!」

リーナの体を乗っ取り、交わりの途中で淫獄へと堕とされた神官の亡霊が、リーナの体で、暗闇の中で、集まってきた触手の気配や物音に向かって叫んでいた。

神官が蛇神に助けて下さいと祈っても、その願いは届かない。淫獄は、蛇神の体内でアムリタを生成する器官なのだ。

体中に蛇のような触手に群がられる。
蛇神と完全に交わっていれば、または妻の証である錫杖があれば、蛇神の妻として、淫獄の触手も手を出さない。

蛇神の神官の亡霊は、リーナの意識を幽体にして追い出した。そのまま蛇神に妻として寵愛され、蛇神の力を得た生きた人間として元の世界へ戻ろうと企んだ。

リーナの体は生きているので、亡霊ではなくなった。だが、蛇神の加護を受けることはできなかった。蛇神の女神官の生き返りたいという願いは叶えられた。

蛇神を欺こうとして囚らわれたリーナの体の蛇神の女神官は、死ぬこともなかなか許されず、アムリタに変えられるまで意識を保ち続けることになった。

「痛いっ、痛いっ、ああっ、動くなっ……あうぅっ、そっちは違うっ、むぐっ……んぐっ……うぅっ……んっ!」

純潔を蠢く触手に奪われ、激痛の中で、さらに後ろの排泄の穴や口の中にも侵入されて、泣きながら犯されている。

蛇のような触手にぬらぬらとまとわりついているアムリタの粘液が、じわじわと効いてくると、蛇神の女神官が快感に身悶え、絶頂に達した。

絶頂して、まだ呼吸も整わないうちに、蜜穴の中で蛇のような触手がうねり、再び女神官を快感で苛む。

「くはっ……はぁ、はぁ、んひぃ、まだイッたばかりなのに、あぅ、あぁっ!!」

左右の乳首に細い蛇のような触手が吸いつくと、蛇の舌で乳首を弾く。その快感に、びくんとリーナの体の女神官が身を震わせる。
蛇神と交わっているのだと思い目を開くと、乳首に触手が吸いついていて、絶望に悲鳴を上げた。

「はひぃぃ、お尻の中が熱いっ、んああっ、あぁっ、前も後ろも犯されて、またイクぅぅっ、んあああぁっ!!」

錫杖に宿り、蛇神の領域から脱出した幽体のリーナは、錫杖の中で、深い眠りについた。


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