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Sorcery doll (ソーサリー・ドール)
【ファンタジー 官能小説】

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蛇神との邂逅-1

女僧侶リーナは、愛と豊穣の女神に、聖騎士ミレイユに御加護を、と祈りを客室の窓辺で満月に祈りを捧げていた。

同じ月明かりの下では、理性を失い、肉欲のおもむくままに、村の男性たちが精を放出し、女性たちも肉欲に溺れて、淫らな肉欲な宴が行われている。
その影響で、淫獄への門が開かれようとしていた。

全裸で魔剣ノクティスを抱いて、眠っている聖騎士ミレイユの美しい女体は、門が開かれていても、ノクティスが現れる蛇のような触手を、すべて撃退して守っていた。

魔剣ノクティスとミレイユの影から、鋭い鎌の黒光りする刃がベッドに近づいてくる触手を斬り払うと、切断された触手は客室の床でのたうち、やがて消えてしまう。
切断された触手が逃げるように客室の天井や壁の中に消えてゆく。
だが、またぞわぞわと、蛇のようなぬらぬらとした触手が生えてくるのだった。
ミレイユの美しい女体を凌辱しようと触手は襲いかかるたびに、ノクティスの影の刃に斬り飛ばされる。

「朝になるまで、貴女は自分の体に戻らないほうがいい……そのほうが、守りやすい」
「村人が館の中に押し入ってきたら、どうするつもりなのだ?」
「ふふっ、貴女の体には、指一本ふれさせたりはしない」

ノクティスは生きた村人であろうと、手だろうが首だろうが、斬り飛ばすつもりのようだ。
そういう残虐なところは、ノクティスが魔物だとミレイユは思う。

「ダメ、新月の夜しか貴女は来てくれないんだから、今夜は特別。ミレイユのやらしい声をたくさん出させてあげる」

ノクティスによると、館そのものが今夜だけは、異界とつながってしまっているらしい。
森の月明かりが届かない暗闇も、異界とつながっているので、森のそばに出歩いている者がいたら、触手に引きずり込まれてしまうそうだ。

「では、他の村で行方がわからなくなった若い女性たちは……」
「ええ、体ごと生きたまま喰われてしまったのね」

異界から見えないものが出現して、村人たちの影に潜んでいた。それは夜になると、村人の肉欲を煽り、夢を操って心に同調していった。
そして満月の夜、ついに村人たちな体まで操り始めた。

「消滅させたら、一緒に人間の命も持っていかれて死んでしまう。どちらにしても、満月の夜だけは誰とでも交わって生きるか、憑いたものを道連れに死ぬしかない。
でも、開いた門から生きたまま喰われてしまったら、その異界の主から強引に逃げてこないと、戻ってこれない」

強引に逃げるとは、どういうことか、ミレイユが質問すると、体だけ具現化するか、今のミレイユが肉体から離脱してノクティスの異界へ来ているように、体は主に捧げて、命だけで亡霊のように戻ってくるしかないと言う。

「私がその異界の主を滅ぼして、戻ってくることはできないのか?」
「ダンジョンで貴女は竜と戦ったでしょう。貴女が竜を殺したとしても、竜はまた生成されてダンジョンに出現する。それと同じこと。
世界の肉欲が元の主を滅ぼすことは、世界の生きている虫けらから、すべての種族を殺さないと滅びたりしない」

ノクティスが甘えてじゃれつきながら話したことを、ミレイユは考える。

リーナの肉体だけを、異界から取り戻してみても意味はない。
神聖教団の神官たちなら、リーナの肉体だけを召喚できるかもしれない。
だが、聖騎士の試練に失敗した者たちが戻ってきた肉体は生きているが、心が失われた状態になっているのを、ミレイユは見たことがあった。

亡霊としてリーナが戻ってきても、宿る肉体がなければ、いずれ世界にその者がいたことが忘れ去られてしまえば、亡霊はたやすく消滅してしまう。

「もしも、リーナが主の花嫁なら、門は閉ざされる。あとは戻れなくなった憑いた者が死ねば、元通りになる」
「花嫁?」
「そう、今、私たちをしつこく襲っていたり、村人に憑いているのは、花嫁になりそこねたできそこない」

リーナは聖騎士ミレイユがいない隙に、凌辱されずに異界へ連れ込まれた。

他の淫獄へ連れ込まれ村娘たちは、触手に森の中で拘束され、吊り上げられ、蜘蛛の巣に捕らわれた蝶のように逃げられずに、かなりなぶられから連れ込まれていた。

ぬらぬらと触手に服の中に侵入され、柔肌を敏感になるほど這いまわられた。
それは無数の手で、全身を愛撫されるようなものである。
乳房に巻きつかれ、ぎゅむぎゅむと揉みしだかれるように乳房は歪む。
敏感な乳首は、勃つまでじっくりと触手を擦りつけられる。

悲鳴を上げて騒ぐことができないように何本も口に咥えさせられる、その触手の表面を包んでいるぬらぬらとした粘液を飲まされてしまえば、体が火照り、汗ばみ、やがて股間からは、淫らな蜜があふれてくる。皮膚や口内粘膜から取り込まれた粘液が欲情をうながす。

さらに下着の隙間から蜜穴に侵入した触手は、膣内を粘液まみれにする、子宮がきゅっと疼き、触手を膣壁が締めつけ、中を往復されるたびに襞をこすられる。

さらに糸のような細い触手は、耳の穴から頭の中にまで侵入する。肛門に侵入した触手が腸内に粘液をなすりつける。

完全に何度も達して脱力しきってから、森の闇の中に、肉体ごと引きずり込まれていく。

引きずり込まれてからは、さらに酷い凌辱が続く。
死なないように、食道まで侵入した触手によって、養分の液体を胃に流し込まれる。肛門に侵入した触手に排泄物を吸われる。股間の尿道に侵入した細い触手から尿を吸われる。
つまり、飼われて凌辱され続ける。

なぜ私がこんな目に、という怒りや恨みの念が触手に変わる。
死にたくない、という生存本能が、栄養補給や排泄を行う触手を生み出す。

もうなにも考えたくない、ただ快感に溺れていたいと従順に触手に抗う力は失われ、肉体も魂も、もう戻ることができなくなる。最後には、ずぶずぶと床や壁などに飲み込まれて吸収されてしまう。


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