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チャーム(charm)
【ファンタジー 官能小説】

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チャーム-8

「見ていたんだ、知ってるぞ。何人もトイレに連れ込んでいるだろう。さあ私ともしよう」トイレに連れて行こうとします。
本当に私を襲ったこいつだけは許しません。「なにを『初めて会いました』みたいな顔してるの。全部あんたのせいなんだからね」
「だって、お金をもらってみんなに入れさせてるんだろ。ほら、金ならあげるよ、入らせて」何枚もの紙幣を押し付けてきます。
「ふざけるんじゃないの。そんな女じゃない」お金は返しません。金額分蹴り上げてやりました。
「あれま、喜んでくれないの」男が逃げていきました。
怖いのはああいうやつです、帰りに待ち伏せしているかもしれません。外では何をされるかわかりませんでした。
そして恐れていたことは起こりました。
いくら魔女でも不意打ちには対処できないことがあります。 ‥着信があります。
「仕事終わったんだろ、着替えがすぐに欲しいんだ。今から取りに行ってくれよ」ナオが電話でわがままを言います。
「もう夜中だよ」それでもしかたなくアパートに取りに行きました。周りで、いまだイブに浮かれる恋人たちを横目に、冷たい手をこすりながら通り抜けます。
≪あれ、灯りが付いてる≫ ナオの部屋に入ると、小太りの男がむこう向きでベッドに寝転んで雑誌を読んでいました。見かけない男です。
「だれ」
「よう、マイちゃん」私服なのでわかりませんでした。先輩のボーイでした。
立ち上がってこっちへきます。すれ違って‥
痛みで記憶が一瞬飛んだようになります。
あたしが倒れたところで、手錠をかけられました。
「なにすんの」叫んだところに、もういちど何かパチパチッという、はじけるような音がして、筋肉が爆発して燃え上がります。
その間に、口に何かを付けられました。さるぐつわでした、振り払おうとしましたが。簡単なものではありません。引っ張っても取れないように鍵のかかる口枷です。
「メリークリスマス」ボーイが抱きついてきました。「おれは、ファンなんだよ」
「じゃあ、手錠をはずしてよ」 筋肉に力が入りません。惑わせて逃げようにも、きちんとしゃべる事すらできません。
「君はいい匂いがするな」髪の毛の中に顔をうずめます。
あたしは体を振って逃げます。足でけってやりました。
誰の仕業なのか、部屋には魔法に対する障壁が張られています。救けを呼びに意識体になって、そこを越える事もできません。
「暴れるんじゃない。君は僕へのプレゼントなんだから。僕のバイクをこわした代わりだ。これぐらいのことはないと割に合わない」
「なに、バイク? あんたのだったの。修理代は何とかするからさ」
「金じゃない、バイクを壊されたんだ。君も壊してやる。あの店で君が犯されるのを見るのは楽しいよ、でも今夜は特別だ」肩を撫で回し、胸に手を置くと、じんわりとわしづかみしてきます。
「あんたのものじゃない」
「ナオのものだといいたいのか、何も知らないで」乳房を揉みます。
「何のこと」
「君は気にするな。関係ないことだよ」ボーイは口を閉ざして、胸に顔を摺り寄せてきます。
「ねえ、ファンなんだったら、せめて口のをはずしてよ、息が苦しい」くぐもった声で言います。
「鼻ですれば」
≪なるほど≫ 「あたし、鼻炎なの」
ボーイは笑っただけでした。
「じゃあ、ナオと話してよ、あんたの気持ちの事も」
「君はナオからもらたんだよ」 
まさか、ないでしょう。こんな男が真実を言うはずありません。「あいつはそんなやつじゃない」 ≪甘えん坊なだけ、そしてちょっと自分よがりなところがあるだけ≫
「そうなのか。でも、君には僕のものだっていう印をつけてあげるからね」鉄でできた、焼き印用のコテを見せます。
≪どうしよう≫ きっとこの男はエッチな奴隷の動画でも見て、やってみたくなったに違いありません。
「そんなことを人にしちゃだめ」
「そうだね、でも、君は家畜なんだよ」ペットをあやすようです。


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