投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

お江戸のお色気話
【その他 官能小説】

お江戸のお色気話の最初へ お江戸のお色気話 37 お江戸のお色気話 39 お江戸のお色気話の最後へ

お江戸のお色気話、その11-4

次の日、お染めの母親のお喜代は心が落ち着かなかった。
夜になると、娘を夜這いする為に若い男がやってくる。
それに便乗して男に自分を抱かせることを、強引に娘に認めさせたからだ。

お喜代はその行為が理不尽だとは承知はしていた。
しかし、この歳になり誰からも身体を触れられないのは寂しい。
女を諦めようとしていたとき、隣の女房が教えてくれたからである。

お喜代は、早く暗くなって欲しいと思いながらも落ち着かない。
それは娘のお染めも同じだった。
器量良しのお染めに声をかけてくる男はいないわけではない、
しかし、今夜は遅くに訪れてくる男ほどの美男はいない。
お染めはその男に惚れていた。
夫婦になるという約束をしたわけではない。
しかし、お染めは若い、どうしても男に抱かれたかった。

お染めは、男に夜這いされたのは初めてではなかった。
その夜、母親のお喜代は疲れて寝ていたので、
娘のお染めが夜這いをされているのを知らなかった。
男の性技はお染めを夢中にさせた。

男の手が、自分の股間を撫で回した時、暗闇の中で何度も逝った。
それから別の日に、昼間に男と会った時、
その夜に夜這いに来ると言う話を他人の女房に聞かれ、
母親に告げ口をされてしまった。

それを聞いた母親のお喜代に、自分にも交わらせて欲しいと言われた。
今夜、男がやってくる、その時、母親が一緒に交わることになる。
娘のお染めは信じられなかった。
しかし、母親の気持ちもわからないわけでもない。

父親は酒を飲んで早々と寝てしまうので、気にすることはない。
多少の音など気にすることはなく、そのまま朝まで起きない。
そんな男に愛想をつかしたのが、母親のお喜代だった。

やがて夜はやってきた。裏の扉の鍵は外してある。
その頃の家は灯りを灯す油は貴重品であり、
裕福な家でもなければ、早めに油を消すので真っ暗となる。
そんな夜でも、月明かりである程度の判断はできる。

男はいつものように、その家の裏から忍び込んできた。
月明かりを頼りに、
娘が寝ているという部屋に蛙のように忍び込んできた。



お江戸のお色気話の最初へ お江戸のお色気話 37 お江戸のお色気話 39 お江戸のお色気話の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前