予想外な痴漢犯人-5
「この4月に杏奈伯母さんが赴任してきてから毎朝ずっと同じ電車に乗って見てた!最初パンツスタイルだったのに今じゃスカートの丈、女子高生みたく短くなったよね?毎朝いつも痴漢にさわられて感じてたじゃないか!最初の頃は遠くに立ってたんだけど、最近じゃ痴漢されるのに夢中で俺がすぐ傍にいても全然気づかないし!」
「デタラメ言わないで!」
公平の指摘に恥ずかしさで顔を赤らめながらなおも否定する杏奈。
対照的に余裕を持ち始めた公平は、スマホをかばんから取り出し操作すると黙って画面を杏奈に向ける。そこにはスカートの下に手を入れられている写真や艶かしい表情の杏奈の顔写真が何枚もサムネイルで並んでいた。
「で、でも、これだけなら、私が痴漢されて悦んでた証拠にはならないわよっ?」
絶対に認めてはいけないと、それでも言い逃れを続ける杏奈だった。
「そうだね、でもこんな写真もあるんだ」
そう言って公平が再度スマホを操作し杏奈に見せた画面には、杏奈が学校のプール用の女子更衣室でタイトスカートをめくり上げ、ショーツを下ろした立ち姿で右手の中指を後ろの穴に突っ込み激しく自慰行為にふける写真がくっきりと写っていた。
「な、なんでっ!」
「こんな写真!?」
「どうしてっ??」
「だって伯母さん痴漢にあった後はいつも更衣室に寄っていくから、なにかと思って一度シャワーブースに先に隠れて待ってたことがあるんだよ。そしたら入ってきた途端、いきなりこんなこと始めるから焦った。そのときは興奮して黙って見てるだけだったけど、翌日も同じことしてたからオナネタにしようと思って。シャッター音聞こえたかと焦ったけどオナニーに夢中すぎて気がつかなかったみたいだね。お尻の穴でオナニーするんだ!?大人の女の人はすげぇや!って凄く興奮して俺も男子トイレに駆け込んで思い出しながらしちゃったよ」
致命的な証拠写真を撮られていたことにショックのあまり声もない杏奈。
ようやくポツリとこういうのが精一杯だった。
「それ、どうするつもり?」
「べつにどうもしないよ、ただ伯母さんが痴漢されて悦んでることを認めて欲しいだけ」
「えっ?」
今度黙り込むのは杏奈のほうだった。
「それで、ひとつ提案があるんだ」
「・・・・」
「杏奈伯母さん、電車の中でだけでいいから俺の恋人になってよ!」
「???・・・どういうことかしら?」
意味がわからず思わず声をあげる杏奈。
「だから、これからは電車の中で俺が恋人として伯母さんを痴漢して悦ばせてあげるよ。今朝は焦って失敗しちゃったけど、ちゃんと練習して気持ちよくするから」
「どうしてそういうことになるのかしら?」
「だって恋人同士じゃないとエッチなことしたらいけないでしょ?なら伯母さんが好きでもない痴漢達にエッチなことされてるのはおかしいよね?でも俺と恋人同士になればそういうことしても問題なくなるじゃん!恋人っていっても伯母さんは結婚してるわけだから、あくまで朝の電車内だけの『パートタイム痴漢LOVER』ってことで!」