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Stレナ・テイル3  美女戦士vs魔蛸
【ファンタジー 官能小説】

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美女戦士 vs 魔蛸-12

カラザ捜査官が小走りにやってきました
≪あら、今日も一足遅かったね≫ 心の中で微笑みます。
捜査官はまわりを見まわしますが、当然、何もありません。
誰に聞いても、何があったのかよくわかっていません。
「さあ? 何かイベントでもあったかな」という者がいるぐらいです。
「今日も私たちの勝ちよ」ナミが笑います。
あたしたちは見つからないように。その場を離れると、変身して普通の姿に戻ります。そこで問題が起こりました。
あたしのもとの服はずたずたでパンツとリボンしか残っていません。 着るものがないのです。
そこへ捜査官が来てしまいました。
「また君か」そう言いながら。私の隠している胸を透視して見ようとしているに違いありません。 「どうして裸でうろついているんだ」
「まあカラザ。この子ったら水槽の水をかぶってしまったんですよ」優しいアッチがごまかしてくれます。
ナミは鼻で笑って知らん顔をします。
アッチはサリーの端のひだを広げて、あたしに着せてくれました。引っ付いているとおそろいのサリーを着た親子のように見えます。
「ほら、これで大丈夫でしょう。また、うちのお店に来てくださいね」捜査官の胸に手をあてます。
「それとも、あたしを見たい?」ちょっとしなを作ってみせます。
「子どもだからと言って、本当に逮捕するぞ」それでも捜査官は見逃してくれました。
おかげで家まで帰ることができました。

夜はパンケーキとミルクティーで反省会です。
二人はいつも正しかったと言い、あたしだけが反省させられます。裸の逆さづりです。
体にシロップをかけられ、垂れてきたのをパンケーキにすくって食べさせられます。
残りは大きな犬が入ってきてなめとってくれるまでそのまま放置されました。
「あたしだけ、こんなのおかしい」
「あなただけではありません、みんな平等ですよ」アッチが言うと、言い返しにくくなります。
「電池が途中で切れたわ。確認してなかったでしょう」ナミににらまれます。
「まだ替えたばかりだったのに、知ってるでしょ。きっと欠陥品なんだ。あたしのせいじゃない」精一杯言い訳をします。
「そもそも、全身タイツにヘルメットはどうしたの。そのはずだったでしょ」
「だって、お金くれないんだもん」
「なんだって」これには怒ります。まずいので泣くことにします。
「あたしばっかりにいわないでよ。二人が吊るされるのなんか見たことないよ」涙と鼻水をたらしながら訴えます。
「昔はよく吊るされましたよ」アッチが思い出すように笑って、鼻を拭いてくれました。
「本当なの」これは泣いたふりなんかしていられません。
「昔はこんなものではありませんでした。外につるされると、誰がなめに来るかわかりませんでした」
「じゃあ、吊るされるごとに通行人になめられちゃうの」
「魔法を使って逃れる方法を勉強するのです。だんだんうまくなりましたよ」
「さいしょは?」
「はじめのころはしかたないですね。楽しみ方を習いました」


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