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ヤクトリの女
【熟女/人妻 官能小説】

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強制捜査-2

山田は自分達が行きます、と申し出るが情報を確認して必要なら連絡すると伝える。また何処かの拠点で増員の要請が有った場合、山田達が必要だと待機を指示した。


 銀三は、イチと吉爺を共に例の元ガールズバーの店舗の近くまで来ていた。昨晩遅く、銀三の仕事終わりにイチが吉爺を連れ銀三の好きな鶏のタタキとビール持参で遊びに来たのだ。吉爺のおすすめの店の鶏のタタキで、実際美味くビールが進み盛り上がった。

吉爺も銀三の痴漢グループの一人で、イチの仲間でありツープッシュを分け合った一人だ。今回のヤクトリとの取引きは知らないが、イチとはお互いの家を行き交う親しい間柄だ。リュウの電話が有った時、朝方まで飲んでいた銀三達は寝ていた。話を聞くや、銀三は真理子に電話したのだ。銀三は、電話内容をイチに話した。

真理子が心配なので自分も元ガールズバーに行くと銀三が言うとイチも同行すると言い出す。元はと言えばリュウの為に銀三に頼んだ事だからと言い、銀三の電話でのやり取りイチと銀三の会話を聞いて薄々事情を察した吉爺も行くと言いだした。

そう言う訳で三人して繁華街の片隅に有る雑居ビルの一階の元ガールズバーの店舗が見える所でたむろしていた。午前のこの時間帯では行き交う人も多くない。元ガールズバーの店舗付近や裏口のある路地裏には、真理子や半グレらしき者達もいない。

銀三のアパートから意外に近かった。銀三は場所はリュウから聞いて知っていたが、イチは実際にそこでバイトしていたリュウから誘われて行っていた。イチの道案内も有り早く着いた。


 真理子が装備室で防弾ベストと拳銃を受け取り、身に付けていると山田がメッセージで元喫茶店の外出者が戻ったと知らせてくれた。リュウの事だ。今の所全員、拠点や潜伏先に居るとの事だった。

(良かったわ。)
(もう暫くしたら、強制捜査の開始時刻だ。)

と真理子は腕時計を見て頷く。準備が出来ると真理子は、例のガールズバーの店舗には地下鉄を乗り継いで行った方が早いと判断した。店舗近くに地下鉄の出口が有ったからだ。支部を出ると真理子は近くの地下鉄の入口に小走りで向かった。

真理子が目的地の店舗に着いた時、丁度強制捜査の開始時刻で山田がメッセージでその旨を報告して来た。店舗は監視映像でしか見て無かったがすぐに分かった。捜索令状は未だだが許可は出ているので、入り口のドアをノックする。返事が無い、暫く待って再びノックするも同じだ。

真理子はホッとした、中に半グレメンバーがいて物理的に捜索を妨害する事を恐れたのだ。入り口は施錠されていたので、裏口に回る。銀三からビールケースの下の合鍵の話を思い出したのだ。


 
 銀三がドアのノブを回して、

「どうすっかな?」

とイチと吉爺を見る。吉爺が何か言い掛けた時、

「ここで、何をしてるんです?」

と女性の声が聞こえる。銀三は声の主が分かり、声のした方を見ると真理子が驚いて立っていた。

「アンタの手伝いだよ。」
「人がいないって言っていたからよ。」

と銀三が世間話でもする見たいに話す。真理子は銀三を見据えて、

「ここに半グレメンバーがいても不思議じゃない。」
「危険な連中なのよ。」

と呆れた様に話す。銀三は気にする様子も無く、

「アンタも危ねぇよ。」
「案の定、一人じゃねぇか。」

と言い返し、

「例の合鍵、駄目だわ。」
「有ったけど、鍵変えられてたわ。」

と合鍵だろう、鍵を見せて笑う。ビールケースが斜めにズラした跡が有った。真理子は顔をしかめ、

「勝手に動かないで。」

と叱る。だが、連中が鍵を変えたのも当然かも知れないとも思った。従業員が出入りに使っていたなら合鍵も予想しただろう、鍵を交換するのは連中にとって大事な物を保管するなら至極当然だと思われた。真理子は顔を引き締め、

(鍵をわざわざ変えた事は、朗報かも。)
(拠点の可能性が高まった。)

と思った。銀三がイチと吉爺に顎をしゃくり、

「連れのイチと吉爺だ。」

と言うとイチが、

「今回はお手数をお掛けします。」

と頭を下げた。40代の半ばに見える175cm位の痩せ型の眼鏡を掛けた男に真理子はお辞儀を返すと銀三を見る。

「リュウはイチの連れなんだ。」

と銀三が言うと真理子は納得した。この男の為に銀三は動いているのだろう、リュウには嫌悪感を露わにしていたが銀三がイチを見る目は優しいと真理子は思った。銀三が困った表情で、

「どうする、ドア壊すか?」
「頑丈そうな感じだがな。」

と真理子を見る。真理子は思案していると、もう一人の70歳を少し過ぎた老人に見える'吉爺'が、

「これ位の鍵なら開けられるよ。」

と言い、上着のポケットから革製のケースらしき物を取り出し開く。ケースの中には取っ手の付いた先が金属製の工具の様な物が幾つか並んでいる。先端が角度が付いていたり、波打っていたりと色んな種類が有る。

その内の一つを取り、ドアノブを固定して鍵穴にその道具を差し込みガチャ、ガチャやると音がして吉爺がドアノブを引くと裏口が開いた。イチが説明する様に、

「吉さんは、昔鍵屋をやってたんだ。」
「今も鍵無くした人の依頼で鍵開けをしてる。」

と話す。銀三は驚いた様子で、

「大したもんだ。」
「すぐに開いた。」

と吉爺を見て言う。吉爺は頭を手で触って照れていた。銀三は真理子に、

「半グレが来る前に中に入ろう。」

と言うと真理子は、

「ここからは、私一人で行きます。」

と銀三を見て毅然と言うが銀三は気にする様子も無く、

「探すヤツ、多い方が言いって。」

と勝手に裏口から中に入って行く。イチと吉爺も続いて入って行く。


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