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ヤクトリの女
【熟女/人妻 官能小説】

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保険-1

銀三は肩をすくめ、

「そいつは好かねえ。」
「だが、知り合いが心配してんだ。」

と話した。真理子は意外に思った。本人より本人を心配する知り合いの為に相談に来たとは。銀三は頷き、

「後は、もっとヤツに詳しく話しを聞かないと分からないな。又聞きになるが。」

と話す。そして、

「この件はまた相談しても良いか?」

と聞くと真理子は笑顔で、

「ええ、いつでも。」

と言うと銀三も笑顔を見せ、

「済まねえな。」

と言い、

「アンタ、時間あるか?」

と聞いて来る。真理子は首を傾げて

「まだ、何か?」

と聞くと銀三は面白く無さそうな表情で、

「まだ話して無い情報が有る。」
「その世間知らずの馬鹿は、今ある所でツープッシュの瓶詰めと配達をやらされてんだと。」
「そのアジト?って言うのか。」
「家に帰れず、そこで寝泊まりしてるらしい。」
「一度抜けたいと言ったからだろうな。」
「知り合いに連絡して来て、場所を教えたんだ。」
「危ない時は、迎えに来てくれって。」

と不機嫌そうに話す。真理子は俄然興味を持ち、

「つまり、連中の拠点の一つが分かると?」

と銀三に迫る様に聞く。銀三は頷き、

「ああ、今朝知り合いと行って確認した。」

と事もなげに言う。真理子は少し興奮気味に、

「銀三さんも場所分かるの?」

と聞く。銀三が興味無さそうに、

「ああ。」

と答える。そのせいで打つ予定の台取り損ねたと思っていた。正直、リュウは自業自得だと思ったし、イチが関わっていなければ無視しただろう。

「どこか教えて下さい!」

と真理子が強い口調で要求する。銀三は真理子を見据えて、

「これから、案内しても良い。」
「いざと言う時、助けて欲しいからな。」
「だが条件が有る。」
「俺が良いと言うまで踏み込まないで欲しい。」
「まず、その馬鹿タレの安全を確保してからだ。」

と言う。ゴォーと音がして電車がやって来た。二人は人々が下車していなくなるまで沈黙する。真理子は銀三を見て頷き、

「分かりました。」
「連中の拠点は、アジトは一箇所では無い筈です。」
「他の拠点もあらかた分かるまで強制捜査はしない予定です。」
「銀三さんの希望は通ると思います。」

と返事した。銀三は首を振り、

「俺は、サツは信用しねぇ。」
「アンタらもサツと似た様なもんだろう。」
「アジトを教えるには、アンタにやって貰いたい事が有る。」

と真理子を意味有り気に見て話す。真理子は戸惑い、

「私が何かするの?」

と聞くと銀三は大きく頷き、

「保険を掛ける。」
「俺は、あのアホはどうでも良いが知り合いには大事だ。」
「アンタ、ヤクトリの手帳見たいな物持ってるか?今。」

と聞いて来る。真理子は、上着からヤクトリの身分証を出し銀三に見せる。写真と名前、所属、IDナンバーが入っている警察手帳の様な物だ。銀三は頷き、

「それを持ったアンタの恥ずかしい写真を撮る。」
「マンコ丸見えだったり、チンポ咥えていたり。」
「アンタが裏切ら無い為に。」

と小さな声で話す。真理子は驚き、そして怒りに震えて、

「そんな事出来る訳無いわ‼︎」

と大声を張り上げる。銀三はゆっくりと頷き、

「声を抑えな。」
「無理だよな。」
「だから最後に話したんだ。」

と言い立ち上がる。

「俺の話しはお終いだ。」
「時間取らせたな。」

と言うと振り返り行こうとする。真理子は慌てて、

「待って!」
「捜査に協力して、お願い!」
「ツープッシュを摘発しないと被害者が増える一方なの。」
「強制捜査の時は、あなたに先に知らせるわ。」

と立ち上がり銀三の背中越しに訴える。銀三は振り向き、

「俺がOKしてから、その強制捜査をやれって言ってんだよ。」
「アンタ達は許可なんか取らない。」
「俺、俺達の事は後回しだ。」
「何か理屈付けて、自分達の都合でその強制捜査をやるだろう。」

と一旦間を置き、

「半グレやツープッシュなんて知った事じゃ無い。」
「俺が気にしてんのは仲間の事だけだ。」
「一応、駄目元でアンタに持ち掛けただけだ。」

と言うと踵を返して歩いて行く。真理子が追いすがり、

「やるわ…」

と囁く様に言う。銀三は良く聞こえ無いので真理子を見ると俯き恥ずかしそうにしている。銀三は訝し気に、

「聞こえない、何て?」

と言うと真理子は耳まで真っ赤に染めた顔で銀三を見て、

「写真、撮って良いわ…」

と呟く。銀三が唸り、

「本気で言っているのか?」
「もし、約束を破れば写真バラまくぞ!」
「アンタが外歩け無くなる写真だ!」
「約束破ったら、どんな言い訳も認め無い!」

と語気を強めて言い放つ。真理子は頷き、

「ええ、分かっているわ…」
「約束を破らない限り、誰にも見せ無いよね?」

と不安そうに逆に聞いて来た。銀三はスマホを取り出し、

「ああ、絶対誰にも見せない!」
「俺のスマホで撮り、保存する。」
「終わったら、アンタの前で消す。」

と断言する。真理子は不安そうに頷くと銀三の顔を見て、

「でもセックスはしません。」

ときっぱりと言う。


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