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ヤクトリの女
【熟女/人妻 官能小説】

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褒美-8

真理子が立ち上がると銀三は、真理子の背中や太腿、脚を拭いていく。真理子は、言われた通り股間や太腿辺りを拭いた。銀三は、

「拭き終わったティッシュは、これに入れて。」

とコンビニ袋を渡す。銀三は、真理子が使用済みティッシュを入れると受け取り袋を床に置き、

「アンタのパンツとショーツは洗濯中だ、パンツは洗濯出来るみたいだから勝手にやった。」

と言い、ドアフックに掛けてあるファーストファッションの袋を指し、

「取り敢えず、その中の物を履いてくれ。」

と話す。真理子は、自分の物を勝手に洗濯されて驚いたが自分の体液で濡れていたのを思い出して何も言わない。ファーストファッションの袋を開くと今日履いていた同色のショーツとパンツが有った。

「パンツは少し丈が長いかも知れん。」

と言うのを聞きながら真理子は、ドアフックに掛けていたブラとワイシャツを身に付けた後、ショーツとパンツを履いた。確かに丈が少し長い、補正してないからだろう。

ウエストサイズは、丁度良かった。サイズタグを参考にしたのだろうと思った。最後に上着を着て身だしなみを整えていると、

「おっとコイツも履かなきゃ。」

と言い、真理子を全裸にした時についでに脱がして放っといた靴下を真理子に渡す。真理子は、グラ付きながら靴下を慎重に履く。銀三は、その様子を心配そうに見ている。

真理子が靴下を履くと銀三は、自分の上着から取り出した水のペットボトルを渡す。真理子は、ペットボトルを受け取るやグビグビ音を立てなが水を飲む。凄く喉が乾いていた。

銀三は、真理子に話し掛けながらも便器や便蓋、周りの床を紙状の物で拭いていた。左手に『流せるトイレ用シート』の表示のある包装パックを持っていた。

銀三は、数枚分のシートを便器にいれ、更にもう一回便座と蓋を拭いてシートを便器に放ると水を2回流した。銀三は早口で、

「近くにコインシャワーが有る、案内するから浴びた方が良いだろう。髪も洗って。」
「アンタのパンツとショーツを洗濯しているコインランドリーと同じ所だ。」

と説明する。真理子の返事を聞かないままに個室のドアを開け、周りの様子を伺う。

「アンタは、ここで待て。」

と言うとコンビニ袋や他の袋を持ってドアを開けて出て行く。少しして、

「大丈夫だ、誰も居ない。」

と声を掛けて来た。真理子が男子トイレの入口に来ると一緒に出口の方に向かう。銀三は、真理子を見てドラックストアの袋を渡す。真理子が中をざっと改めると女性用シャンプーと化粧を落とす為のクレンジングオイルが入っていた。

(ガサツな人かと思ったけど、こんな物まで用意してくれる何て。)

と真理子は、少し驚いた。そして、銀三が甲斐甲斐しく世話をしてくれるのも戸惑ったが嬉しさも有る。目が覚めてから銀三と言葉を交わすのが躊躇われていた。

銀三が嫌だったのでは無く。銀三との行為が段々と思い出されて来たからだ。銀三と話す事によって更に鮮明に思い出す事を恐れていたのだ。

思い出すのは、今は特に避けようと思った。まだ仕事中でこの後、自らの捜査課に戻るからだ。そして気になっていた事を銀三に聞く。

「私、どれ位寝ていたの?」

と聞くと銀三は、

「40分位かな。」

と言う。真理子は、上着のスマホを見ると特に緊急の連絡は入っておらずホッとした。真理子は念の為に自分の担当課に連絡を入れようと思い銀三を見て、

「電話するわ。」
「少し黙っていて。」

と頼むと銀三は頷く。コールするとすぐに部下が出る、

「何か新しい情報は無いかしら?」
「ええ、そう。」
「もう少し回ってから帰ります。」

と言うと通話を終える。程なくして出口を出た、銀三は右の方に向かう、真理子は付いて行った。結構近くにコインランドリーとコインシャワーの併設の店舗が有る。

コインランドリーの奥がコインシャワーのスペースになっていた。銀三が、洗濯機に向かいながら

「一番手前が女性用だ。」

と教える。女性用は一つしか無いが空いていた。入って施錠すると鏡の有る脱衣所になっていてその奥がシャワールームだった。脱衣所で全裸になりコインを投下してすぐにシャワーを浴びた。

体の隅々まで流していく、頭髪もシャンプーを付けて洗い化粧もクレンジングオイルで落とした。銀三は、ご丁寧にバスタオルと携帯用ティッシュも入れてくれていた。シャワールームを出て脱衣所で髪を拭き、備え付けのドライヤーで髪を乾かす。

シャワー後の体の火照りを冷ましてから衣類を身に付けると簡単に化粧した。元々化粧は薄い方だ、仕事優先なので化粧に時間を取られたく無いからだ。身だしなみを整えて女性用コインシャワーを出た。

隣のコインランドリーに行くと銀三が乾燥中の洗濯物を見ていた。真理子に気付くと、

「早いな。」

と声を掛け、

「もう少し乾くのに時間が掛かる。」

と言い、真理子の様子を伺う。銀三は頷くと、

「もう、大丈夫だな。」
「俺は行く。」

と行こうとする。真理子は慌てて、

「情報が入ったらお願い。」

と小さな声で言う。周りの注意を引いてはと配慮したのだが、コインランドリー内は数人の客がいたが誰も真理子達に関心を払わない。全員学生の様で、スマホをイジる為俯いていた。銀三は、

「また、連絡はする。」

と意味あり気に笑うとコインランドリーを出ていった。


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