投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

恥ずかしの高校ミスコン
【学園物 官能小説】

恥ずかしの高校ミスコンの最初へ 恥ずかしの高校ミスコン 18 恥ずかしの高校ミスコン 20 恥ずかしの高校ミスコンの最後へ

無毛美-3

 だが男子生徒たちからは、むしろ歓迎する反応が多々挙がっていた。
「いいじゃん、ワレメ丸見えなんだから」
「あそこの形ハッキリわかるよな」

 一人ひとり確認したわけではないが、恐らくここにいる男子高校生たちの少なくとも大多数はまず童貞で、生で女性の性器を目にすることなどこれが初めてだろう。それならば、陰毛が遮ってその形がよくわからない奈津江や梨佳よりも、余さずむき出しの美景の方に注目が集まっても不思議はなかった。
 こうして、男の子の大多数の視線は美景の恥部に殺到した。

「見ないで、お願い!」
 美景の恥じらいをよそに、思春期の少年たちは舐めるようなまなざしで、彼女の秘密の部分をまじまじと観察する。

 そこには均整な一本の筋が走っている。左右の大陰唇が、寸分の乱れもなくぴったりと綴じ合わさっていればこそだ。それ以上の男の視線を拒むかのように、慎ましやかに秘奥を閉ざした佇まいは、乙女の無垢を象徴するようだ。その佇まいは精巧に造られた芸術品を思わせる。恥毛が邪魔をしないから、その美しさを堪能するにはお誂え向きだ。

 初めて見る女性器がこれとは、少年たちにとって実は大変なビギナーズ・ラックなのだ。将来他の女性のそこを目にすることがあっても、違いにことごとく失望させられかねない。ここにいる同い年の奈津江や梨佳をいますぐ剃毛したとしても、これほどのものが見られるかどうかは疑問だ。高校生男子では、そこまでの価値をまずわかってはいないだろう。

 とはいうものの、美景のパイパンが男子生徒たちの視線を鷲掴みにしたことは間違いない。彼女にしてみれば、叢が守ってくれないので、男どもの食い入るような視線の洪水がスリットからからだの中にまで侵入してきそうにさえ感じられた。その恥ずかしさでもう気が狂いそうになる。

 男子たちの目が彼女の全身に及ぶようになると、真っ白な肢体の下腹部を叢が黒く翳らせていない、その美しさそのものも認識されるようになってくる。清楚な美景にはむしろ合っているという見立ても出てきた。

「めちゃめちゃ可愛いじゃん」「清純そうだな」「乙女って感じ」
 そういった普通な賛辞も次々に聞こえてくるようになった。1人や2人ではない。彼女を裸にした張本人である柏井も絶賛している。「ガキみたいだろ、あんなの」といった否定的な言も少数ながらあるが、多くの肯定的な反応のなかでかき消される勢いだった。
 だからといって、もちろん美景は何も嬉しいわけではない。男子の大多数の視線を無防備の全身に注がれて、もう消えてしまいたいほど恥ずかしかった。

「梨佳ちゃんも、剃ってくれよ〜!!」
 そんななかで、熱烈な梨佳推しだった谷崎友平は、彼女の方を向いてそんなふうに叫んだ。その声にはある種の悲痛さがこもっていた。

 さっき梨佳が全裸になったとき、彼女の恥毛がかなり濃かったことにため息混じりの反応を見せたのは彼だった。もう高校生で無毛ということはさすがにないだろうが、薄めでワレメがはっきり見えるぐらいの方が可愛いし、彼女はきっとそうだと信じていた。
 それがあんなに生えているとは、彼女の可憐さが決定的に損なわれたような気がしたのだ。こんなことなら裸なんて見ない方が良かった、別の子に投票しておけばよかったとすら思えるほどだった。
 そうしたところに、美景のパイパンだ。その方が圧倒的に可愛く見える。それが梨佳推しだった谷崎に、ある種の敗北感を覚えさせていたのだ。

 だが梨佳は、谷崎が求めていたようなことをしようとはしなかった。
 ここで自身も剃毛し、美景と同じパイパンになる。それは一つの起死回生策としてありえたかもしれない。
 だがそれをできる用具を彼女は持ち合わせていないし、この場にいる誰かが持っていて、貸りられるかどうかもわからない。それに、すでに裸身を晒してしまっているとはいえ、公衆の面前で剃毛作業を行う勇気は、彼女にはなかった。

 美景のパイパンが男子たちの視線を釘づけにしている今、梨佳自身もコンテストでの敗退を半ば確信しつつあった。
 これで谷崎が梨佳推しをやめたかどうかは、別の話だ。

 一方で奈津江は唖然となっていた。馬鹿にしたはずの美景のパイパンが、男子たちからここまでの絶賛を集めるなど完全に予想外だったのだ。

 おしゃれ好きで美容のトレンドにも通じている奈津江なら、今時VIO脱毛が日本でも普及しつつあることを知らないわけがない。形を整えるにとどまらず、完全にツルツルにする女性も少なくないことも、またそれに好感を抱く男性が、ことに若い世代に増えつつあることもだ。高校生にはまだ早いかもしれないが、美景はその必要すらないアドバンテージを有していると言っていいはずだ。
 豊かな陰毛を誇示していた奈津江はそういう美容にはまるで興味が無かったということか。あるいは、その種の脱毛はもともと生えている女性がやってこそ意味のあるもので、最初からツルツルの美景は論外だとでも思っていたのか。

 いずれにせよ、この事態を彼女は受け入れ切れていない。
 まさか、こんなことでこのあたしが負けるの?

 美景自身が喜べるかどうかは話は別だが、もし全裸審査も男子生徒たちの評価によって決せられるのであれば、ミス和天高コンテストは、このまま美景の圧勝で幕切れとなっただろう。


恥ずかしの高校ミスコンの最初へ 恥ずかしの高校ミスコン 18 恥ずかしの高校ミスコン 20 恥ずかしの高校ミスコンの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前