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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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山口不動産-5

「数年前、社員の若返りを計ったとの事ですが、何か理由はあるんですか?」
「はい。まずは社長はあの通りの人なので、良く知ろうとしなければ仕事もしないでいつもフラフラしてるボンボン社長にしか見えません。それを良く思わなかった専務が結託して社長を追い出そうとしたんです。専務はもともと先代の堅実な経営に物足りなさを感じていて良く反発してましたから。もっと新しい物にチャレンジしていかないとダメだ、と。そして社長が先代から元治さんに代わり、パッと見、仕事もせずにフラフラ遊び歩いているような姿を見て、会社を乗っ取るにはチャンスだと思い、常務や役職者を取り込んで社長を解任させようとしたんです。しかし常務は、言わば先代の時からの会社の見張り番で、先代や社長側の人間。言わばスパイみたいなものでしょうか。その動きを社長に報告していて、いざ解任要求すると言うタイミングの直前に反旗を振り上げる直前にその人らを解雇したんです。その時にもし会社に常務だけが残っていたらスパイだって事がバレてしまうので、常務も辞めました。ただ常務はちょうど定年のタイミングだったので、最後に大仕事が出来て良かったと、最後まで社長側の人間として、先代や社長に尽くされて職務を全うしてくれました。その後若い社員は人間性を良く見て採用してます。勤勉さや真面目さ的な観点から男性社員は取らずに女性社員ばかり採用してます。ま、社長の女好きもその理由でしょうけどね。あと最近の若い子はあまり出世に興味がなく、働きやすく休みがしっかり取れる企業を好みます。だから社長以外役職は廃止しました。業績が悪ければみんな給料もさがり、良ければ上がる。みんなが頑張れば給料は上がりますし、1人が業績上げてもその人だけ上がらない。だからみんなで協力して仕事をするようになったんです。ただ臨時ボーナスと言った形で目に見える頑張りには報酬を与える仕組みはあります。見てないようで見てるんです、社長は。会社を。鬼ごっこして楽しそうに遊んでたあの小さな子が今や立派な社長になり、本当に感慨深いものがあります。今の山口不動産の社員は、フラフラしてるだけじゃない社長の事を良く知ってますから、指名手配されようが、信じてるんですよ。無鉄砲に悪い事をするよいな人間ではないと。だから事件が終われば社長は無罪になり帰って来る…、そう信じていつ帰って来てもいいように私達は止まらず頑張ってるんです。当然私もその1人です。こんないい会社、他にはありません。そうなったのもあの若返りがあったおかげです。」
いい笑顔を見せる佳子。
「なるほど。」
自分も山口不動産にだったら入ってもいいかな、華英はそう思った。


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