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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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山口不動産-3

そこで友美が何かを言おうか言わまいか、迷うような素振りを見せた。
「どうかされましたか?」
華英が聞くと、少し間を置いて口を開いた。
「あの銃撃戦があった時、うちの社員の松田沙也加ちゃんが覆面を被った男達にあんな事されたじゃないですか…」
あの日襲撃して来た覆面男に服を脱がされ恥辱を受けた女子社員、それが松田沙也加だ。
「ええ。」
「社長が逃走した日の夜、沙也加ちゃんを心配する電話があったんです、社長から。」
「山口さんから?」
「はい。すみません、黙ってて…。沙也加ちゃんは大丈夫か?ちゃんとケアしてやってくれと。」
「どこにいるとか、そんな事は言ってなかったですよね?」
「はい。すぐに電話が切れて、その後かけなおしても電源が切られてて。ただ最後に言ったんです。沙也加ちゃんの仇は絶対に討つって。でもあの覆面男達は警察に身柄を拘束されたし、となればきっと覆面男達を操っていた人物に復讐するんじゃないかと心配で…」
「そうですか…」
恐らく根源の高島謙也にと言う意味だろうと華英は思った。やはり色んな意味で山口元治の最終ターゲットは高島謙也である、そう思った。

「刑事さん、社長がこれ以上良からぬ事をしないよう、早く見つけて下さい。例え刑務所に入る事になろうと、早く危険な事から手を引いて欲しいんです。何より生きていて欲しい。生きていてくれさえすれば私達は頑張って山口不動産を守れるんです。だから、お願いします、刑事さん。」
友美は深々と頭を下げる。
「分かりました。今も警察は必死で行方を追ってますので。」
「宜しくお願いします。」
「はい。」
そう答えた華英。ここまで信頼される山口元治の人間像が分からなくなって来たが、華英の中では良い方向に分からなくなっていた。

「ところで、誰が長く勤務されている方、いらっしゃいますか?山口不動産の歴史を知っているようなベテランの方とか。」
「一番の古株は松永さんかな…。うちの会社、数年前に一気に若返りをはかったんですが、事務の松永さんだけは残ったんです。20年ぐらい前からいらっしゃいますから。」
「今日いらっしゃいますか?」
「はい。上で片付けを手伝っております。連絡いたしましょうか?」
「是非。」
友美は松永に電話をしてその胸を伝えた。
「今、応接室を片付けているとの事です。」
「分かりました、ありがとうございます。」
華英らは修理中のビルに入り応接室に向かった。


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