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島の少女(海女編)
【ロリ 官能小説】

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3)漁場へ-3


少女の足音が さくさく… と軽やかに鳴って、その後を、雄一の靴音が ざくざく… と続いていく。

「 そう言えば、さな。 さっき標準服の時は、スカート丈が短いから恥ずかしいって言ってたよね。 今は平気なの? もっと短い気がするんだけど… 」
と、ふと思い付いたことを聞いてみた。
「 あ… そう言えば、そうですね。 ほんとだ、スカートより短いのに全然恥ずかしくない… 何でだろう… せんせい、今は恥ずかしく無いです。 不思議です 」

本人は、丈が短い事を意識してもいなかったし、気づいてからも、やはり恥ずかしく無い様だ。
その事を、雄一は何となく分かる気がした。
例えば、学校のプールの授業。水着からは脚が全部出るし、胸元とかの肌の露出も多い。それでも、全然、恥ずかしいとは思わないはずだ。
スポーツ選手でも、ユニフォームで開脚をする競技もあるけれど、それも恥ずかしいとは、誰も思っていない。
江戸時代の銭湯は混浴ばかりだったというけれど、みんな恥ずかしがらずに入っていたそうだ。

だから、こういう決まった、決められた事に着る服は、恥ずかしいとは思わないのだ、と雄一は思った。
「 ねえ、さな。 学校ではプールの授業ってあるよね 」
「 はい、夏になったらあります 」
「 クラスに男の子はいるの? 」
「 いえ、 ここの小学校は、男女別々なんです。 海女エリアだからかもしれないけど、考えた事はありませんでした 」
「 じゃあ、男の先生は? 」
「 先生なら、いっぱいいます… あ、そうか… そうですよね… わたし、男の先生の前で水着になっても恥ずかしく無かったです。 脚も見えてるのに… そういう事なんですね… 」
と、1人で納得していった。さなは頭の回転も速そうだった。

「 あっ、じゃあ、今日の海女さんの撮影も、恥ずかしくないと思います。 今まで考えてなかったけど、普通ならすごくはずかしい格好だと思います。 でも、わたし、その事を全然考えてなかったし、今も、海女さの撮影で海女さんの格好をする、と考えても、全然、恥ずかしいと思わないです。 あ、よかった、今、気が付いて… わたし、撮影の時、慌てなくて済みます。 その時、急に格好の事を考えたとしたら、わたし、焦ったり、ご迷惑かけてたと思います。 でも、今から気持ちが出来てます。 決心ていうんでしょうか、こういう気持ち… せんせい? 」

雄一は、さなの言っている事が、言おうとしてる事は何となく分かるけれど、はっきりとは分からなかった。
それは、さなが全部、自分の頭の中で巡らせていた事から漏れ出た言葉だけを聞いたからかもしれないし、海女の格好(たぶん衣装)が何か分からないまま聞いているからかもしれなかった。
でも、さなが、たぶん恥ずかしい衣装を着る事を自分で受け止めている事は確かなので、雄一にとっては良い情報だった。

それでも、衣装の事は気になるので、さっきからの疑問を聞いてみる事にした。
「 そう言えば、さな。 その今着ている着物で潜るの? 」
と、気になっていた事を聞いてみる。風呂敷包みの中に、もしかしたら潜水服が入っているのか、それだけが心配だったのだ。せめて、今の格好ならば、きれいな脚を存分に撮影できる。
雄一の頭の中では、海女の活動記録映像を撮る、という最初の目的が、いつの間にか、目の前の容姿レベルの高い少女の肢体を映像として自分の手元に保存する、という事に置き換わっていた。

「 いいえ、せんせい… これは、わたしの上着なんです… 海女の服装は、この下に着ているんです… 全然きれいな衣装じゃなくて、仕事のしやすさだけのものなので、きれいじゃないけど、いつものお仕事通りでもいいですか? 」
雄一は、先ずは ほっ とした。今の着物の下に着ているのなら、少なくとも脚は完全に撮影できる。手のラインもきれいだし、身体自体は小学生の未成熟なものであっても、このかわいい顔と合わせると、やはりレベルの高い被写体になりそうだ。
「 さな、大丈夫、心配しないでいいよ。 いつも通りで全然大丈夫だから。 いや、いつも通りがいいな。 普段通りの さな を撮影したいからね 」
「 すみません、有難うございます。 組合長さんから『海女の代表』って言われて、わたし、うれしかったけど、とても不安なんです。ちゃんと、できるかって… 」
「 大丈夫。 いつも通りでいいから。 もちろん、レベルの高い内容をお願いする事もあるから、いつも以上が必要だけど、組合長さんとゆうこさんからも、どんなに難しい事でも、さなは頑張る子だからって聞いてるから 」
「 そうですか… すごいプレッシャーですけど… でも頑張ります 何でもします 」
と、前を向いて歩きながら、肩に力を込めて少女が答えた。


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