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友達の母親は未亡人
【熟女/人妻 官能小説】

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社内秘 飯塚冴子C-6

冴子はふるふると震えながら、ぽろぽろと涙を零した。
大好きな友人を、友人でなくさせてしまったのは他でもない自分なのだと責め立てていた。
知親は、冴子にとってあまりに普通の感覚を持ちすぎている。
だからこそ、寝れば余計に冴子に対する気持ちは溢れて、他の男に対する嫉妬心も抱くだろう。

「タカギと付き合えるような普通の女じゃないの。本当にごめんなさい。好きだって言われて嬉しかった。でもね、足りないの、タカギだけじゃ……。
十年前、気づくべきだったね。タカギがあそこまでしてくれたのは、庇ってくれたのは……あたしのことそういう風に思ってくれてたからだって」

冴子はジャケットを再び羽織り、スカーフを首元にくくりつける。

「お前、俺と友達に戻れるか」

「ふふ……どうかな。しばらく、そっとしておいてくれる?
あたし、本当にタカギのこと大事に思ってる。
なのに、あたしの軽率な行動でーーううん、今回のことだけじゃなくて十年もタカギを傷つけ続けてた自分自身が許せないの。本当にごめんなさい」

「俺、待つよ……待つから……」

「それ、付き合えるの待つってこと?あたし、一人の人としかセックスしなくなるの想像つかない。
タカギ、めちゃくちゃ優良物件なんだから、いい女の子見つかるよ」

冴子は涙を拭って立ち上がった。

一人で、倉庫の外へと出ていく。


「あー…マジで」


(タカギと付き合えるような女だったらよかったのに)


普通の女なら、セフレよりも知親を選ぶのだろう。

でも冴子は違った。
誰か一人と愛を育むより、悠斗や、タクヤやリョウスケ、これから出会うかもしれない男と寝る方がよっぽど楽しいのだ。


非常階段を上がり、冴子は生産管理部のある部屋へと向かう。
ちょうど、廊下の外には部屋へ戻ろうとする悠斗がいた。

廊下に誰もいないのをいいことに、悠斗に急ぎ足で近寄ると腕を絡ませて、悠斗の腕に胸を押し付ける。

「えっ、飯塚さんっ」

キョロキョロと辺りを見回し、悠斗は顔を真っ赤にする。

「ふふ、まーたセクハラしちゃった」

「そ、そんなことして仕事中に俺、飯塚さんに発情しても知らないですからねっ」

「ん〜。今日はダメ」

冴子は、悠斗に耳に唇を近づけて、そっと囁く。

「疲労困憊。昨日、ストレス溜まってるせいか全然おさまらなかったの。あのホテルでセフレ二人にガンガン攻められて、おもちゃにされちゃった」

「ちょっ…?!」

「今度良かったら佳織さんと見においで。二人なら大歓迎」

恥ずかしそうに悠斗が顔を歪ませると、冴子はケラケラと笑って部屋のドアに手をかける。


ーー冴子が求めているのは、気持ちよくて楽しい、刺激的な日々なのだ。
自分に尽くそうとする男ではない。

次会う男とはどんな刺激的なことができるだろうかーー…そんなことを思いながら、自分の席についたのだった。


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