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女子中学生 辱めの部室
【学園物 官能小説】

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謝罪と裏切りと裸の女王様(前編)-3

 瑞華の言い分は、浩介にはまったく通じなかった。そんな馬鹿な……どうしてなの……? 瑞華は握りしめた拳を、わなわなと震わせる。
 苛立ちがつのると、いよいよみさきに対する憎しみがこみ上げる。もう、謝罪文を最後まで読ませることなど頭になくなっていた。

「だいたい西永くん、こんなガキみたいなカラダの子の、どこがいいって言うのよ?」
 瑞華はみさきを指さしながら言った。

 そうして瑞華の指さす方に目をやったとき、浩介は、ずっと片思いだった女の子が下着だけの姿で目の前に立っていることに改めて気づいた。

 浩介にとっても、実は女の子の下着姿を生で見るのは初めてのことだ。
 彼の女子人気をもってすれば、その気なら一人や二人、中学生のうちからそういう目的で遊ぶこともできなくはなかっただろう。けれども、真面目な浩介は決してそんなプレイボーイ的なことはしない。そういう発想も浮かばなかった。第一、これまでみさき一筋に思いを寄せてきて、他の子は遊びでもまったく眼中に無かったのだ。

 浩介とて思春期ただなかの少年、異性のからだには並々ならぬ興味はある。野球部という健康な男子ばかりが集う場にいるのだから、当然のようにその種の話は部員の間でも盛んだ。同級生の女子たちで誰が胸が大きいかという話で盛り上がることもあれば(それゆえにみさきは論外だったのか、全然話題には上がっていなかった)、エロ本やエロ画像が仲間内で出回ることもしばしばで、彼もそのたびに目にしている。

 だから、さすがに性的刺激への耐性が皆無に近かった茂正などとは違う。彼のようにそれだけで興奮が止まらず、どぎまぎするなどということにはならない。
 とはいえ、こんな恰好の女の子を生で見るのは初めて、しかもついこの間想いが実らなかったその相手ともなれば、つい目が行ってしまうのは避けがたかった。いじめに巻き込まれているただなかの彼女だから罪悪感も覚えていたが、やはり見入らずにはいられない。

 さっきまでのやりとりにただ戸惑い、茫然となっていたみさきも、改めて自分が下着だけの姿でいることにはっと気づいた。
「見ないで!」
 とたんに羞恥がこみあげてくる。さっきは彼女を庇うようなことを言ってくれた浩介だが、やっぱり男の子。そのいやらしい視線が、大事なところ以外は余さず露わになった彼女のからだに注がれていることを感じさせられた。みさきは思わず手で胸と股間を隠そうとしたが、朝菜に後ろから掴まれて制された。

「こんな色気もなーんにもないカラダを見て、それでもこの女に誑かされた?」
 瑞華はあからさまにみさきを嘲りつつ、浩介に問いかける。その指先は明白に、みさきの白いブラジャーに包まれた慎ましやかな胸に向けられていた。
 これでさすがに浩介も呆れ、完全に幻滅するに違いない――それが瑞華の思惑だった。
 だがそんな意図に反して、浩介は明らかにみさきの肢体に見入っていた。

 浩介にしてみれば、単にずっと好きだった女の子だから、顔が可愛いからというだけではない。透明感に満ちた白い肌は、それだけでも彼の目を奪うのには十分だった。胸の膨らみはかなり控えめでだが、それでも女の子らしさが感じられる程度にはある。ほっそりした両脚、華奢で儚げなからだのラインは、庇護欲をそそるような可憐さで、まさしく浩介が心惹かれた彼女のイメージによく合っていた。

 食い入るようなまなざしで、みさきの下着姿を見つめてしまう。当然のように男のモノも正直に反応し、ズボンの下でむくむくと隆起する。外から見ても、明らかにそれとわかる様子だった。
 こんな状況に置かれた男であれば仕方ないともいえるが、これでは普段の爽やかな好青年としてのイメージも、まるで形無しという雰囲気だった。

 みさきはいよいよ恥ずかしくなり、か細いからだをがたがたと震わせた。数日前に茂正の視線に全身を舐め回された忌まわしさがよみがえってくる。

 だが瑞華にとっては、ますます苛立たしくなった。こんな女とも思えないような貧弱なカラダを見ても、西永くんなら何とも思わないだろうと疑わなかった。それなのに、彼はどう見ても気に入った様子で、あの子を見つめている。あんなガキそのもののからだつきのどこが良いのか瑞華にはわからなかった。

 瑞華は、押しも押されもせぬ校内のファッションリーダーにして、中学生離れした大人びた肉体の持ち主。セクシーさなら学校の女子たちでも一番、誰にも負けないという自負がある。私服で街中を歩けば普通に高校生かと思われるのだろう、イケてそうな男子高校生、いや大学生と思しき男から声がかかるのも一度ならずあった。浩介への熱烈な推しゆえに全部断ってはいるものの、それ自体は彼女の自慢にほかならなかった。

 そんなあたしが、まさかあんな小娘に負けるなんていうの? ありえない……みさきへの敵愾心と対抗意識が、めらめらと燃え立ってくる。こうなったら西永くんにあたしの色気を見せてあげるわ……。


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