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義母
【義父/義母 官能小説】

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衝動的に-1

次の瞬間、亮介は背後から美奈子の両脇に手を差し入れて一気に部屋に引きずり込もうとしていた。あとから考えてみても亮介はどうして自分があんな行動に出たのかよくわからなかった。気が付けば体が勝手に行動していた。
 予期せず突然生身の女の柔らかい胸に触れたのだ。甘い髪の香りと初めて触れた乳房の柔らかさが亮介を毀した。日頃から悶々として抑圧してきた欲望が一気に噴出し、理性が介入する前に反射的に体が反応したのだ。

 小柄な美奈子は大柄で屈強な亮介にいとも簡単に引きずられた。亮介の突発的な行動に驚愕した美奈子は一体何が起こっているのか訳が分からなかった。
 亮介は半開きのドアを片手で押し開いた。即座に、美奈子は部屋に連れ込まれることを察知し、「いや〜〜っ」と叫んで体を捻り、亮介から逃れ床へ転げ落ちた。その時、美奈子は悲鳴を上げたり大声で助けを呼ぶことを一瞬ためらった。3階から1階のクリニックへは声が届きにくいが、それよりも悲鳴が聞こえた場合、患者を含めて大騒動になるという懸念が一瞬頭をよぎったのだ。結婚生活の破綻を避けたいという思いが心のどこかにあったのかも知れない。悪魔が亮介に味方し、美奈子を見捨てた瞬間だった。


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