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伊藤美弥の悩み 〜受難〜
【学園物 官能小説】

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恋人達の悩み7 〜Summer Vacation〜-5

「ふ、ぁ……!あぁ……っ!あっ、あっ、あっ……!」
 ベッドシーツを握り締め、美弥は喘いだ。
 側位で繋がっていた龍之介は、美弥の体をねじらせる。
 正常位になると、ようやく美弥の顔が見えた。
 泣きそうな表情に見えるが泣いていないのは、真っ赤に染まった頬や龍之介自身をきつく締め上げている蜜壺の感触から伝えられている。
「んッ……」
 なるべく体重をかけないように気を付けつつ、龍之介は半開きの唇に吸い付いた。
 心地いい密着感を味わってから、舌を口腔内へ侵入させる。
 ぐりぐりと子宮を突き上げながらのディープキスに、美弥は鼻声を漏らした。
「ふむ、ぅ……ん、ん……」
 くちゃくちゃにちゃにちゃといやらしい音を立てて舌を絡め合いつつ、美弥は腕と足を伸ばす。
 腕は龍之介の首に、足は龍之介の腰に巻き付いた。
 小刻みの律動に体を揺さぶられながら、美弥は快楽を貪る。
「ふ、んうぅ……!!」
 切なそうに眉を歪め、美弥が何事かを訴えた。
 龍之介は、言葉にできない意思を汲み取る。
 ディープキスを中断して軽いキスを一つ落とすと、美弥を満足させるべく腰を振り始めた。
「ふ、んぁ……あああっ!!」
 細い指が背中に引っ掻き傷を作り、腰に絡み付いた足が勢い良く飛び跳ね、心地いい異物を離すまいと蜜壺が複雑にさざめく。
 一度達したせいか、ただでさえ敏感にできている美弥の体は容赦なく龍之介を締め上げてきた。
「んっ、あっ、あっ……!りゅう、りゅう、うっ……ああぁっ!」
 声を漏らさないよう、美弥は龍之介の肩に噛み付く。
 痛みで眉間に皺を寄せた龍之介だが、それを堪えて腰を振り続けた。
 美弥がイこうというのに、痛さ程度で動きを止めていられない。
 などと考えているうち、先に美弥が達してしまう。
 大きく息を吐き、龍之介は溜め込んでいた熱いエナジーを開放した。
「……!!」
 美弥の膣がわななき、肉棒から精液をたっぷりと搾り取る。
「……は……」
 絶頂の痙攣が治まると、美弥は噛み付いていた口の力を緩めた。
 
 はぁ、はぁ……
 
「んあぁ……!」
 お腹の中から龍之介が抜け出ようとしたため、美弥が声を上げる。
「ん、嫌?」
 龍之介は目を細めると、唇で耳たぶを甘噛み始めた。
 念のために引き抜こうとしたが、どうせ勃起はしばらく治まらない。
 美弥が嫌がるなら、しばらくこの状態でも構わないだろう。
 唇で後戯を続けていると、美弥の腰がもどかしそうに揺らめいた。
「ん?」
 龍之介はぺろ、と首筋を舐める。
「っふ……!」
 ぴくぴくと蜜壺が痙攣し、包み込んだ肉棒を優しく愛撫した。
「す・け・べぇ」
 龍之介が揶揄すると、美弥は幼子のようにいやいやと首を振る。
 だが体の方は二度目の情事をねだり、まだ硬い勃起を複雑に締め上げていた。
「僕もしたいんだけどね……」
 龍之介は、苦笑する。
「そろそろ四人が戻ってくるし、続きは夜までお預け」


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