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伊藤美弥の悩み 〜受難〜
【学園物 官能小説】

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恋人達の悩み7 〜Summer Vacation〜-4

「ふ……んぎゃ!?」
 ようやく本格的に目の覚めた美弥が、ブラジャーのない感覚に素っ頓狂な悲鳴を上げた。
「なっ、なななっ……!?」
 驚きのあまり呂律の回らない美弥の胸に、龍之介は顔を埋める。
「り、龍之っ……むっ!?」
 顔で二〜三度ばかり乳房の柔らかさを楽しんだ龍之介は、キスで抗議を封じた。
「あふ……んんぅ……」
 キス責めで意識のないうちから準備が整っていた美弥は、鼻から甘い声を抜けさせる。
「はぁ……」
「今、コテージには誰もいないんだよ?」
 首筋にキスを落としつつ、龍之介は言った。
「昼ご飯の準備が整って美弥が目を覚ますまでの間、その辺ぶらついてくるってさ」
 龍之介は舌を首筋に何度も上下させつつ、乳房に狙いを定める。
「ふ、んん……!」
 乳首をつままれ、美弥の肩がびくりと震えた。
「あ、ん……やめ、ぇ……!」
 恋人の動きを止めようとでもいうのか、美弥は両手を龍之介のそれに重ねる。
 だがそれは端から見れば、まるで愛撫をねだっているようにしか見えなかった。
 龍之介は美弥の手首を片手で一掴みにして抵抗を封じると、空いた手で股間を狙う。
 下衣とショーツを掻き分け、あるかなきか程度の慎ましく柔らかな繊毛の奥からまだ恥ずかしげに皮を被った淫核を発見し、龍之介はほくそ笑んだ。
「ああぁっ……!」
 数多い性感帯の中でもとりわけ敏感な個所に狙いが定まった事を感じた美弥は、腰を揺すって空しい抵抗を試みる。
 
 くちっ……
 
「!!」
 びく!と、美弥は大きくのけ反った。
 腰を揺すった瞬間、龍之介の指へ自らそこを擦り付けてしまったのである。
 びく!びく!と、腰が幾度も痙攣した。
「ここまで出来上がってから聞くのも何だけど……なぁ〜にをそんなに嫌がる訳?」
 耳たぶを唇で食みながら、龍之介は尋ねる。
「だ、だっ……んあああああっ!!」
 美弥が答えようとした瞬間、龍之介は指でその突起物をごくごく軽く弾いた。
 次いで熱を帯びた淫部を手の平で包み込み、一緒くたにマッサージを始める。
「あああああっ!!」
 溢れ出した愛液のおかげで手の平はすぐぬるぬるになり、龍之介は思う様に美弥をいたぶった。
 美弥が手首の戒めを外した事にも気付かないので、龍之介はその手を蜜壺の中を掻き回すために使い始める。
 これでは美弥は堪らず、程なくして絶頂を迎えてしまった。
 下衣とショーツが、おもらしか何かかと勘ぐりたくなる程ぐしょぐしょに濡れている。
「い……」
 肩でせわしなく息をしながら、途切れ途切れに美弥は呟いた。
「いつ帰ってくるか分からないから、嫌なのにぃ……」
 
 
 海岸の混み具合の偵察と時間潰しを兼ねて、四人はペンション周辺を巡っていた。
「……っと、そろそろ時間か?」
 携帯時計が正午近くなってきたのを見た紘平が、そんな呟きを漏らす。
「いや、まだだろ」
 秋葉はあっさりと、それに答えた。
「何で?」
 不思議そうな顔になる紘平へ、秋葉は言う。
「カラダのコミュニケーションが取れないって欲求不満が溜まってる龍之介が、伊藤さんに手ぇ出さずに済んでると思うか?」
『成る程。』
 秋葉以外の三人は、心の底から納得した。
 さすが、付き合いの長い奴は読みが違う。
「伊藤さんが恥かかないためにも、もうしばらくぶらついてから戻るのが思いやりってもんさ」


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