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愛すべき母との再会
【母子相姦 官能小説】

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突然の手紙と母との再会-1

ある日、アパートに一通の手紙が来ていた。宛名や名前は丁寧な柔らかい字で書かれていたが、差出人の女性の名前は、全く知らないものだった。手紙を開けて読んでみて驚いた。手紙の差出人は、俺の生みの母親だった。おそらく、父が、亡くなる直前に、それまでは隠していた俺の住所を、母親に伝えたのだと思う。俺の両親は、俺が5歳の時に離婚し、俺は父親の実家に引き取られて育った。

昨年、父が亡くなったが、死ぬ前の父から、母は離婚して何処かの男性と再婚したと聞いた。5歳の時の母の記憶がうっすらとあるが、ほとんど、何も覚えていないといっていい。その「幻の生みの母親」から手紙が来たのである。

手紙に書かれていたのは「離婚してから30年になる。今は65歳になる男性と所帯を持っている。20歳と22歳の子供は独立している。今は夫婦で老後の生活に入っているが、今になって、5歳の時に分かれたお前の事が思い出される。とても会いたい。」という内容であった。

突然の話に驚いたが、うっすらとだけ記憶にある母親の姿が頭に浮かんだ。

そして、二三日じっくり考えた末、母親に一目会おうと心に決めた。会いたいという返事を出した。ドキドキして母からの回答を待ったのだが、一週間ほどしてその返事が届いた。都内のホテルのロビーでお茶を飲みながら会おうという母親からの提案だった。

そひて、その日が来た。俺は、緊張した気持ちで、約束の場所の都内の高級ホテルのロビーに出向いた。俺なんかが普段来られるような場所ではなかったが、その高級ホテルの雰囲気から、母がかなりリッチなのだと、容易に想像できたた。きっと、母は、社長夫人とか医者の奥様のようなリッチな女性なのだと思った。

指定されたソファに座っていると、中肉中背でブランドのスーツを来た女性が寄ってきた。これが30年間会う事の無かった実の母親だった。

「シゲちゃんでしょ?」

これが、母からの最初の言葉だった。

俺はうなずくのが精いっぱいだった。母は目に涙を浮かべながら、俺の手を握った。30年ぶりに会う子供の成長ぶりに感動したのか、なにか罪の意識があるのかは分からないが、その表情には、真に愛する人に再会できた安堵感があった。俺はというと言葉が出ず、周りの目を気にして固まっていただけ。ただ、握りしめられた母の手の温もりを、ドキドキしながら感じていた。

その後、ホテルのロビーでコーヒーを飲みながら母の話を聞いた。静かな時間が流れた。

俺は、最初は緊張で何も言えなかったが、母が「今何をしている」とか「学校はいつ卒業した」とか、色々と聞いてくるのに対して、ボソボソと答えているうちに、気持ちがやや楽になってきた。母も徐々に緊張から解放されたのか、会話が徐々に進んだ。お互いの30年の歳月を紹介する時間が続いた。

母は、「離婚した後に、今の旦那さんと結婚して二人の子供を産み、会社の経営をやっている旦那さんの専業主婦として過ごしてきた。二人の子供も巣立って、今は夫婦二人で生活している。旦那さんはまだ社長業を続けている」という経緯を話してくれた。

俺は、母親が幸せに過ごしてきたのだと思って、ちょっとホットした。俺なんか貧乏のどん底で今まで生きてきたのだが、母親には、苦労して欲しくなかったからだ。なによりも、再会した母がとても品の良い女性であったことが、なんとなく嬉しかった。

暫くの間会話が進んだが、母がポツリと語った。

「でも、今の生活は寂しいのね・・」

この言葉がとても気になった。

「なんで寂しいんだよ。子供さんたちも独立して、幸せだろ」

と聞いたが、

「それはそうだけど、寂しいものなのよ。お前に会いたかったのは、そういう理由でもある」

との事だった。

これが、母と再会した最初の日だった。母が決して不幸な人生を歩んでは来なかった事に安堵し、自分がこの上品な女性の息子であることに救われた気分だった。一方で、思いがけず、幸せな人生を歩んだはずの母が寂しい気持ちを感じている事を知った。その寂しさを埋めるために、30年前に生き別れた息子に再会することを思いついたということを知った。

その日は、「また会おう」という約束をして別れたのである。

その日の夜、俺は、今日会った母の姿や笑顔を思い出して、寝付けなかった。母に会えた感動というよりは、憧れていた女性と初デートをしたような、会ってはいけない禁断の女性に会ったような、そんな気分だった。思い出すと、胸がドキドキしてくるのだった。


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