投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

青い薔薇
【SM 官能小説】

青い薔薇の最初へ 青い薔薇 7 青い薔薇 9 青い薔薇の最後へ

青い薔薇-8

砂漠の赤い砂が風に巻きあげられ、周りの青々とした薔薇の花びらが一斉に揺れる。まるでぼくの性器の処刑を待ちわびているように。風の中の見えない手がぼくの背中を押し、腕をつかみ、足首に絡まる。灼熱の風を感じたぼくは、ギロチンの鋭い刃を頭上に見上げるように手首と足首を二本の堅固な磔柱に痛々しく鎖で拘束される。そして下腹部の中心が吸い込まれるように板に切りあけられた穴に痛々しく挿入される。板穴の枠が絞まり、穴を窄められると、ペニスの根元が強く喰い絞められる。

ぼくが薔薇の匂いに感じているあの人が笑った。あの人は楽しそうに処刑に臥されようとしているぼくの痛々しいペニスに触れる。あの人の指で吸い取られた水分が包皮の表面から少しずつ蒸発していくのがわかる。柔らかで無防備な亀頭がえぐれ、かさかさに渇いてくる。急速な飢えと渇きが鈴口から尿道を伝って内部に溜まった精液を硬化させていく。ぼくはその息苦しい渇きにあの人をとても感じている……あの人をとても愛しているという想いを。

ぼくの性器は切断という去勢の瞬間を待ちながら欲望に輝き、猛々しく堅く濡れそぼっている。
灼熱の時間は止っている。斬首台の柱に添うように垂れ下がっているロープを引けばギロチンの刃は容赦なく落ちてきてぼくのペニスを切り落とす。乾いた風の音がいつのまにかヴァイオリンの音に変わっていく。やがてその音は青い薔薇の囁きとなり、甘美にぼくの心と体を撫でていく。ぼくの中から生あたたかい息づかいが洩れ、甘い息となり、あの人をとても欲しがっている。あの人のすべすべとした指と封印されようとしているぼくのペニスが戯れているのに、ペニスの感覚はとても甘美に失われていく。
性器の根元を絞めつけられたペニスが少しずつ血流を失い、感覚が麻痺し、蒼白く萎びていく。それなのにぼくはあの人をもっと愛そうとしている。渇きの苦痛、処刑にさらされる苦痛、失うことの苦痛………与えられる苦痛は、ぼくがあの人のものであるという歓びそのものだった。あの人にペニスを処刑されるというやすらぎと感謝。それは青い薔薇の光のなかで永遠に眼をさまし、あの人に呪縛され続けるという至福へとぼくを昇華していく。

一瞬、風が止まり、ヴァイオリンの音が途絶えた。ぼくのペニスからあの人の指が離れ、彼女の嘲笑の声が洩れた。砂漠に照り返す強い太陽の光の中であの人の優雅な手が垂れ下がったギロチンの紐に絡んだ。
突然、ガタリと鈍い音が響く。シャーという鈍い音とともにギロチンの鋭い刃がペニスの上から落ちてきた。

その瞬間、ヴァイオリンの弦が切れたことを感じたぼくは、長い夢から目を覚ました…………。



青い薔薇の最初へ 青い薔薇 7 青い薔薇 9 青い薔薇の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前