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美少女 羞恥徹底
【学園物 官能小説】

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敷かれるレール-3

 そしてついに、発表の日がやってきた。入試の日以来、黎星女学院に足を運んだ恵理子は、合格発表の掲示板の前まで来た。もし自分の番号が無かったら、それは処刑宣告にも等しい。自身の裸の写真がネット中にばら撒かれ、世間のあらゆる人がその裸と自分とを重ねて見る……そんな忌まわしい光景まで、思い浮かんでしまう。

 それだけに、発表を見ることだけでも怖かった。このまま時間が止まって欲しいとさえ思った。掲示板の前で立ち尽くしたまま、しばらく顔を上げられなかった。心臓の高鳴りだけが増していく。周囲で起こる歓喜と落胆の声も、彼女の耳には入らない。

 恵理子はそれでも懸命に勇気を振り絞って顔を上げた。目を見開き、祈るような気持ちで合格者番号一覧を見た。

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 右端だったので一瞬見逃しそうになり、世界が真っ白になりかけた。だが改めて見直すと、ちゃんと彼女の受験番号はあった。受験票と照らし合わせて何度も確かめたが、間違いなかった。
 よかった、最悪の事態は免れた。ともかくも安堵に、恵理子はまだふくらみきらない胸をなでおろした。

 いまだに心臓のドキドキが止まらないまま学校の窓口で受け取った入学案内書類には、特待生通知も入っていた。トップクラスの成績で受かっていたからだ。学費も入学金も大幅に減額されるという。沼口に強要されたからとはいえ、受験勉強を必死に頑張った成果なのだろう。不合格を心配する必要なんて、全くないぐらいの出来だったのだ。
 お金のかかる学校で、いくら反対されなかったとはいえ親にも迷惑がかかると思っていたから、その意味でも安堵した。

 とはいえ、どうしても行きたかった学校というわけではないから、歓喜に躍り上がるということもできないのも事実だった。

 合格は両親に、そして中学校の担任の先生に続いて、沼口にも知らせた。「おめでとう。これであの可愛い制服を着れるな」と祝福の言葉を返されたが、強要された受験だけに、もちろん心から喜べるものではない。

 その日は南城の合格発表の日でもあった。ゆかりは無事合格を果たしていた。本当は私も一緒に南城に行きたかったのに……と複雑な思いながら、親友同士、お互い合格を祝い合った。


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