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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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ただのPBじゃない-4

「華英!!」
マギーの声にハッとした。元治の発砲した銃弾は華英の頬をかすめ壁に突き刺さる。
「俺の何が分かる?俺の…。無駄?次は傷だけじゃ済まないぜ?」
無駄と言う言葉が逆鱗に触れたようだ。それにわざと華英の頬を掠めさせたようだ。改めて元治の銃の扱う技術が優れている事を思い知らされた。

元治には隙が無かった。マギーを完全に盾にしている。どこから撃とうが元治のみにダメージを与える事は不可能だ。マギーも華英も元治を甘く見ていた事を今更ながら後悔した。
(どうすればいい…?この状況をどう打破すればいいの…?)
気を取り直し再び銃を構える華英だが、どうやってマギーを助ければいいのか全く分からなかった。ビルの表からはサイレンの音が鳴り響いていた。多くの警察官が集結したようだ。軒並みな言い方だが、ビルは完全に包囲されていた。

「この状況でどうやって逃げるつもり?」
「簡単だ。オマエを盾にすりゃあたくさんいる警察もモーゼのように道を開けるさ。」
「それで逃げられると思う?車で逃げるにしても私、手錠されたり体を縛られてもウザいぐらいに暴れるから、まともに運転出来ないわよ?トランクに押し込んだら私を盾にできないし。」
「くくく、オマエSMには向かないな。少なくともMには向かない。」
「そんな事ないわよ?」
「くくく、やっぱり一回はベッドで色々知り合いたかったぜ。面白い女だ。だが残念だがそんな暇はない。」
「あら、残念…」
会話をすれば少しは隙が出来るかと思ったが、隙は全く生まれなかった。この状況でこの自信、元治はどうやって逃走するつもりだろう…、そう考えた。それは華英も同じであった。

(!?)
マギーには華英が何かを思いついたかのような表情を見せたような気がした。すると華英は銃を構えながらゆっくりと後退りし、事務所の外へ出るドアに近付く。
「どうした?ようやく表へ出る気になったか?」
元治が聞く。すると華英は険しい表情のまま元治に向かって口を開く。
全員が華英の言葉に耳を傾ける。
「…オシッコ!!」
華英はそう言ってドアから事務所を出て行ってしまった。
「へっ…?」
全員がポカンとした。元治も鳩が豆鉄砲を食らったかのような顔をした。
「き、緊張感のないヤツだ…、いやむしろ緊張しすぎたか?」
マギーも本気で残念そうな顔をした。
「ああゆー子なの…華英は。ハァ…」
深く溜息をついた。
「でもなかなかいい子だな。大事にしてやれ。」
穏やかに言った元治にマギーは聞いた。
「あなたは悪人なの?それとも善人なの?」
元治は少し考えから答えた。
「革命を起こそうとする人間は誰しも悪に対して正義を振るうものだ。それが悪人だろうが善人だろうが、どちらにせよ正義だ。」
その言葉にマギーは思わず答えてしまう。
「確かに…」
と。


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