浮気の後の夫との性交-1
無理な態勢で寝たため痛む体を引きずり、ケンイチは翌朝家に帰った。
実際はすぐそばの駐車場の車の中にいたのだ。
ユウコは子細に見ればかすかに後ろめたそうであったが、表面上はいつものようににこやかで、一緒に風呂に入ってケンイチの疲れを労った。
体は疲れていたが、ケンイチの股間は風呂に入っているときから勃起しっぱなしだった。
「……どうしたの、こんなに大きくして……疲れているとこうなるんだっけ?」
バスタブの淵に座ったケンイチの股間に入り、男根を洗いながら肛門を指を伸ばし、ユウコは甘えた口調で言った。
「うん、そうなんだ。もう出したいけど、今日はゆっくりベッドで出したいな……」
寝室の入口になったケンイチは、思わず深呼吸をした。
タナカの精液の匂いが残っているのではないかと思ったのである。
入り口で立ち止まったケンイチを見て、ユウコは明らかに不安げな顔をした。
ほんの数時間前の、タナカとの性交の痕跡を見とがめられたのかと思ったのである。
「あー。疲れた。」
ケンイチはユウコを安心させるために、大声でベッドに倒れこんだ。
笑顔に戻ったユウコは脇に正座して、乳首の愛撫を始めた。
「お疲れ様……大変だったね。今日はお休みでいいんでしょう?昨日の分もしてあげるね」
「……そうだな……昨日は本当に疲れたよ。」
ケンイチは足を上げ、肛門への奉仕を促した。
男根は高々とそそりかえっていたが、タナカのものと比べれば貧弱に見えたはずだ。
「……どう?今日のチンポは?」
「なにそれ……いつもと同じで素敵だよ……」
肛門から袋をなめ、顔を横にして唇で男根を咥えながら、ユウコはそう言った。
ケンイチは、ではこのチンポを愛しているといえと言おうとしたが、そこまで言ったらユウコは明らかに不振がるだろうから、いつものように尻を抱えて性交をして、ユウコを抱きながら深い眠りについた。
それまで社内政治には全く疎く、毎日ベルトコンベアーの前でおにぎりに具を入れていたケンイチであるが、タナカに興味がわき、今更ながら周囲の者に聞いて、彼がどういう存在であるかを知った。
経営企画という会社の中枢に本社から送り込まれた人間は、よほどの失策がない限り数年で本社に戻り、その後例外なくハイスピードで昇進するとのことだった。
ということは、今後タナカはケンイチの社会人としての生活に大きな影響を及ぼすことになる筈だ。
もしかしたら権力をかさにきて、好きな時に家に来て、ケンイチの前でユウコの尻を抱えたり、精飲をさせる様になるかもしれない。
そんな妄想でケンイチの股間は大きく膨らんだ。
また、今後のタナカとの付き合い方をどうしたら良いか、普段使わない脳で、何時間もおにぎりの具を入れながら考え続けた。
どうしても二人の性交をまた見てみたい。
性交を一から教え込んだユウコが、タナカの巨大な性器に夢中になって自分を裏切る事には絶望的な気持ちになる。
しかしタナカの男根をほめたたえながら尻を振って性交していた事を思い出すたび、性器は強く勃起した。
自分でもその感情に説明がつかない。
ある晩、ケンイチはユウコに話した。
「今週末な、俺田舎帰るわ。」
「え?じゃぁ私も?」
「いや、古い友達が体壊してな……先が長くないらしいんだ。
そいつの顔見て、そいつの家に泊まるんだ。
小学校の時からそいつの親には世話になっていてな……だけど家には寄れないから、面倒くさいし、言わないでおこうと思うんだ。」
「そうなの……わかった」
ケンイチは会社でタナカを見つけ、同じ話をした。
「そうなんですか。大変ですね……奥さんも一緒に?」
「いや、家内はまったく知らない友人なんで、私一人で行こうと思って。
土曜日の朝早く出て……戻るのは日曜日の夜ですかね。大変ですが、仕方ないです。」
ケンイチはタナカを「さん」付けで呼び、敬語で話すようになっていた。
タナカは気が付かない振りをしていたが、内心『やっとわかったか』と思っているのが、言葉の端々、些細な動作に出ていた。
ケンイチはひそかに音声感知式の小型ビデオを何台も購入して、家のあちこちにセットした。
前回Webカメラは素晴らしい働きをしてくれた。
しかし、性交の様子を見ようと思ったら、ずっとタブレットの画面を見ていなくてはならない。
音を検知して録画を開始する小型ビデオなら、そんな面倒もないはずだ。
試しにテストしてみると、小さな音には反応せず、ある程度大きな音がすると瞬時に録画が始まり、画像は驚くほどクリアであった。
ケンイチは深く満足した。
その夜試しに使ってみると、寝室に入ったケンイチとユウコの性交の様子が、部屋に入ったところから、射精して二人が眠るまで、明瞭に録画されているのが確認できた