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晩夏の少年
【同性愛♂ 官能小説】

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晩夏の少年-3

『舌も使ってきれいにしろよぉ。』私は一旦肉茎を引き抜くと、少年の頬や唇になすりつけ、再び口の中に差し込んだ。口元を汚した少年は、肉茎を吸い、雁首に舌を這わせる。一頻り舐め廻させると、私は少年の体を離した。ズボンを履き身なりを整える。少年に目をやると、再び何事も無かったかのようにうなだれていた。両脚が開かれたままの股間を見ると、肛門から流れ出た精液が睾丸を伝い《ポタリ…ポタリ…》と落ち便器の中の水面を揺らしている。ベルトを締め終わると私は鍵を外し扉を開いて外に出た。辺りはすっかり夕闇に覆われている。公園の木々がざわめき、《スゥー》と夜風が私の頬を掠めていった。煙草に火を点け、私がトイレから離れると、トイレの裏から人影が現れ、禿げた中年がトイレに飛び込むのが見えた。私はベンチを見つけ腰を下ろすと、携帯電話を取り出し、とあるゲイのサイトを開いた。地面でタバコをもみ消し掲示板に目を通す。今日の午後三時付けの伝言。『前回好評だったので、本日6時半より○○○公園の公便所で俺のペットを再度放置する。好きにしてくれ。但し長時間の独占使用は許さん。』始めて伝言を観た時は半信半疑でやって来た。今回同様、詳しい内容も書かれておらず、まさかそれが、少年だとは夢にも想わなかった。世の中には、あの様なモノを所有し言いなりにできる人間も機会もあるのだなぁとふと思う。改めて公衆トイレの方に目をやり、今し方の中年に陵辱されている少年を想い浮かべながら、私は再びタバコに火を点けた。夏はもう少し続く。───


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