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晩夏の少年
【同性愛♂ 官能小説】

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晩夏の少年-1

━二〇〇六年、九月。陽炎を演出し、アスファルトを焦がし続けた太陽も山の端に隠れ、夕闇迫る幾分か過ごしやすい時間帯となった。ジリジリと不快に耳を衝いた蜩蝉の鳴き声が、気がつくと秋の近づきを感じさせる鈴虫の鳴く音色に代わっている。ここは地方政令都市のオフィス街。その一画にあるさほど大きくもない公園。日頃、昼時ともなればサラリーマンやOL達で賑わっているであろう憩いの空間である。しかし週末、人影は全く見あたらない。青々と葉の茂る桜並木が公園の周囲をぐるりと囲い、中は遊歩道に沿って植栽が点在している。この公園の片隅に、生け垣に囲まれたた公衆用トイレがある。私はある期待に下半身を疼かせながらそのトイレに近づいた。トイレまであと10メートルという所まで近寄った時、男子トイレの中から四十代半ばだろうか、薄笑いを浮かべた一人の羞悪な男が、ベルトを締めながら出て来た。『ちっ!先を越されたか…』私の中に嫉妬に似た感情が生まれる。その男は私の存在に気づくと、視線を逸らし足早に立ち去って行った。私は生け垣を越え、男が去ったばかりのトイレに入る。切れかかった蛍光灯が《チリチリ》と音をたて、ムシが群がっていた。汚れた床、壁に描かれた卑猥で下らない落書きが目に入る。トイレの中は私の他に誰もいない。が、個室の中から私を高揚させる気配が漂う。扉の前に立つと、少し開いた扉の中からは、生温かい空気と汗の匂いが流れ出ていた。この場所に立つのは二度目である。逸る気持ちを抑え、扉を開けると、私の視界に異様な光景が飛び込んでくる。《いた!》中には丸裸にされた少年が、手錠を掛けられ、後ろ手に拘束されて座っている。中は暑い。熱気が溢れかえり、男の汗、体臭と精臭が入り混じったこの狭い空間の中で、十代半ばだろうと思われるその少年は、力無く、うなだれていた。中に入り、扉を閉め鍵を掛けると、少年は微かに顔をもたげ、目の前に立つ私に虚ろな視線を向けてきた。少年は何も言わない。私に向けられた少年の悲哀漂うその表情に、私の胸の鼓動は年甲斐もなく高鳴る。《ゴクリッ…》額から汗が流れ、私は生唾を飲み込んだ。男とは思えない程の愛らしく整った顔立ち。二重瞼に桃色の薄い唇、サラリとした黒髪が耳まで覆い隠している。肌は透き通り、肋の見える細い身体から、スラリとした四肢が伸びている。近寄ると、幼さを残す乳臭さにも似た匂いが立ち込めてきた。私の股間はズボンの中で既に熱く膨張していた。そっと少年の肌理細かな肌に触れ、顔を撫でてみた。少年は視線を落とし私を見ようとしない。私は腰を屈めると、少年の両膝に手を充て両脚を押し開いた。少年は無抵抗である。隠れていたモノが現れる。目の前に、萎縮し皮に包まれたままの小さな陰茎と睾丸が現れた。しかも少年の陰茎の廻りには大人の証しである陰毛が一本も生えていない。嗜好者には堪らない。私は興奮し、おもむろに手を延ばすと、荒々しく少年の生殖器を掴み揉み上げた。『うっ!』目を閉じ苦痛に歪む少年の口からは声にならない呻きが洩れる。私は構わず、少年の陰茎を扱き、包皮を剥くと中から顔を出した桃色の亀頭に口を近づけた。少し恥垢で汚れた亀頭に吸い尽き荒っぽく貪ると、苦痛に歪む表情とは裏腹に、少年の局所は少しずつ固さを増し始める。完全に勃起した陰茎を飽くことなく口に含み続けると『くっ!…うっ!』少年の口から喘ぎに似た苦悶の声が漏れ、両脚を閉じようと力が入る。私は構わず、先から蜜を溢れさせはじめた陰茎を右手で扱き、執拗に亀頭を吸った。すると『くっ!…イッ…くはっ!』少年の下半身が痙攣し、青臭い精液が迸り出てきた。ドロリとした若い樹液を飲み込むと、私は陰茎から口を離した。私は立ち上がりズボンを脱ぎ捨てると、顔を背ける少年の顎を掴み、固く膨張した自分の肉茎を少年の口の中にねじ入れた。そして両手で少年の頭を掴み容赦なく腰を振る。


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