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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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自信とプライド-9

城南市役所を出たマギーと華英。近くのカフェへ入り軽食を頼む。若い女性に人気のカフェだ。平日で客は少ない。前から一度行ってみたいとは思っていたが、来てみるとお洒落な雰囲気でいい店であった。

これがプライベートならこの雰囲気を楽しみながらコーヒーでも飲めるのだろうが、そんな雰囲気に自然と浸り続けない2人は刑事としての自覚をしっかりと持っていると言う事だろう。今の2人の気分は若い女性に人気のカフェだろうが、サラリーマンでごったがえす定食屋でも同じなのかも知れない。

「どうやら市役所の方は偶然あのタイミングで監視カメラが外されていたようね。コードが切られてたとか、故意に壊されたとか人為的な可能性がある故障なら怪しいけど、中の部品の劣化が原因との事だから、桜さんが業者に頼んで取り寄せてる修理の記録を確認すればそれは証明出来る。」
「そうね。てか、それもそうだけど、マギー、梶山さんと桜さんを疑いの目で見てたよね??」
「あ、分かった??」
「そりゃあいつも一緒にいれば分かるよ。マギーがジッと人の目を見る時はそう言う時だもん。」
「ヤバイヤバイ、華英に見破られるぐらいだから、他の人にも見破られちゃうわね。気をつけなきゃ♪」
「ちょっとー、どーゆー意味よー??」
「ンフッ♪それはさておき、上原さんの話では梶山市長が何か悪い事を企んでるようには見えないって言われてたけど、でも正義感の強い人ほど悪に対しての憎しみや怒りも大きいと思うのよね。正義が悪を正すのは当たり前の事だけど、正し方に問題があるとそれが正義とは限らないのは今まで色んな事件を経験して学んだ事。悪にも悪の正義がある。」
「海老川優里みたいに。」
「そう。彼女は私達から見れば犯罪者であるけど、その背景を知った人達からはある意味尊敬の念を受ける存在。私もかなり彼女に同情する気持ちが強い。それを考えると、何が正義で何が悪か分からなくなる時がある。それに今回は私達から見れば悪のREVOLUTORが正義を翳して悪を成敗しようとしてる。REVOLUTORの正義自体は私達と同じ。REVOLUTORにとっての悪も私達と同じ。でも私達とREVOLUTORは全く違う。ホント、複雑よね。」
溜息をつくマギーに華英が言う。
「私達は悪を正し、正しい方向へ進ませる事が使命。REVOLUTORは悪を叩きのめして自己満足するだけの集団。同じ悪を追う立場でも、警察とREVOLUTORは決定的に違うわ?複雑じゃないよ。」
そう言った華英に一瞬キョトンとしたマギーであったが、すぐに嬉しそうな笑みを浮かべ、華英の頭を撫で、
「そうね、その通りだわ。」
と言った。マギーにとって華英の成長を感じさせてくれる、嬉しい言葉であった。


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