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透明な炎
【女性向け 官能小説】

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「夕飯どうする?」

ゆっくりと水族館を見て外に出ればほんの少し日が傾いていて
日が短くなったな。と思う。

「帰るよ」

これ以上一緒にいちゃいけない気がして
出来るだけ明るくそういえば

「ん?夕飯食べて帰ろうぜ」

とスマホでお店を探しだす。

「良いって。明日仕事早いから」

奥さんが家で待ってるんじゃないの?

「明日アメリカと?早出か。遅くならないように帰ろう」

遅くならないように、とは遅くまで飲まないようにの事らしく
「ハイ完了」
とお店の予約を完了させた。

「結局行くの?」
「行くよ?大船でいい店見つけたんだ」
江の島と横浜の中間の大船で降りてご飯を食べて行こうと言う。

「絶対安西も好きな店だって」

うん。きっと好きだよ。
あんた、私の趣味分かってるもんね。

でもそんな事は言ってあげない。

「も〜!早く帰るからね」

神様。
既婚者とこんな風に出かけて
こんな風に飲みに行って
きっと私は天罰が下るのでしょうね。

会社の帰りに愚痴を言うために同僚と飲みに行くのとは違いすぎる。

きっと男はその辺、鈍感でいい加減だから
きっといつもの飲み会と同じ感覚なんだろう。

可愛い奥さんが知ったら泣くな・・・




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