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LESSON
【ロリ 官能小説】

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LESSON FINAL-1

楽しかったクリスマス……季節は矢のように過ぎ去り、俺と春香が出会って三回目の春が来た。
俺が大学卒業、春香が中二の終わり。それは俺と春香の「家庭教師と生徒」と言う関係が終わることを
意味する。
俺は四月からの県内の企業への就職が決まっていて、卒業論文の発表も終わったので後は卒業を待つば
かりだった。
今日は春香との最後の家庭教師…最後のlessonの日。
これから春香との関係をどうするか、俺の気持ちは決まっていた。
いろいろ思案しながら、通い慣れた道を走り抜け、少し緊張して春香の家のチャイムを鳴らす。
「は〜い☆」
聞き馴れた声とパタパタというスリッパの音。
ガチャ…
「先生、待ってたよ!どうぞ☆」
「お邪魔しま〜す。」
「まぁ、先生。娘がいつもお世話になっております。」
珍しく春香の母親がリビングにいた。
「お久しぶりです。一応今日が最後の指導ということになりますね。」
「えぇ。娘も随分先生に懐いていたから寂しくなりますねぇ。それじゃ、今日もよろしくお願いします。」
春香の母親は深々と頭を下げて出ていった。
「では、今日の授業を始めよう。」
「は〜い!」
今日は中学二年の総復習。春香の学業成績は概ね良好で、特に英語は学年トップをひた走っている。
「じゃあ今からいう文を英訳して。『私は家族の中で一番背が高い』」
「え〜と…Iamthetallestinmyfamily.かな?」
「完璧!よし、最上級もオッケーだな。」
「先生!春香からも問題出していい?」
「ん?あぁ…いいよ。」
「じゃあ次の文を和訳してね。」
「オッケー。問題出されるのとか久しぶりだからなんか緊張するな…」
春香はしばらく英語を呟きながら思案していたが、俯いて俺から視線を外したまま、口を開いた。
「Ilovemyteacherthebestintheworld(私は先生を世界で一番愛しています).
Anditwillnotchangeforever(そしてそれは永遠に変わらないでしょう).
Iloyeyou,myteacher(愛しています、先生).
Willyoubemyteacherafterthislesson(この授業が終わってもあなたは私の先生でいてくれます
か)?」
言い終わると春香は顔を上げ、まっすぐにこちらを見つめてきた。その瞳は潤んでいて今にも涙がこぼれ落ちそうだ。
「春香…」
一息ついて、俺は言葉を続けた。
「ありがとう、春香。俺は幸せ者だよ。今日夜八時、抜けられるか?答えは、その時に。」
「うん、分かった…。絶対、行く。」
「ん…。よし、英語は大丈夫だな。次、いくか。」
「うん…」
答えが気になるのだろう、春香はそれから口数も少なくなった。すぐにでも返事をしたかったのだが、
教師としての最後の仕事をとりあえず全うすることを選んだ。
実に胆々と、その後の授業は進んだ。
「ありがとうございました。」
春香と母親が並んで頭を下げる。
「こちらこそ、今までお世話になりました。じゃあ、失礼します。」
俺も深く頭を下げ、退出した。
三年近い春香の家庭教師が、終わった。
とりあえず一度家に帰り、雑務をこなす。
気がつけば時計は七時を回っていた。俺は余裕をもって車を出発させる。
通い慣れた道……今までとは少し違う、緊張した気持ちでそこを通る。
いつも駐車している春香の家の近くの空き地に車をとめ、そこからは歩いて春香の家に近づいて行く。


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