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花火の雨で…
【初恋 恋愛小説】

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花火の雨で…-3

遙は不思議そうな表情でこちらを見つめる
照れるから…でも、祭り一緒に行きたいな
って思えた
「あの…祭り行く相手いる?」
遠回しにしか聞けない自分が嫌だ

「…祭り?」
あ、知らなかったんだ…
ちょっとラッキーだ
「うん!来週あるんだけど…」

「…全然知らなかった。…楽しそう」
笑顔で話す、やっぱかわいい…完璧にホレたな、おれ
「うん…おれさいってみたかったけど…
今までは…ましな相手がいなくていったことないんだよね」
間発いれず
「今までは…?」
と聞き返される
「今ね〜やっとましな人見つけた…一緒に行きたいです」
言ったよ〜やっとだけど…
「え…私と?」
うん!そうですよ〜
と心で思いながら
「当たり前じゃん…やだ?」
「全然やじゃない!」
即答でした

「なら、約束な?
当日は勇斗と加織ちゃんも一緒だけどいい?」
ちょっと戸惑いながらもうなずいてくれた
それからの1週間はあっというまで
話すたび遙の人柄にも惹かれてく自分が、恥ずかしくて…でも、とてもうれしくて
そして、ついに
━当日
新聞配達を終え、会場に少し近い美術館の前で集合
…のはずが、遙しか来てない
「まあ、ラッキーか」と呟き話しかける
そして遙の第一声は「あ、な…なつき…あのね、加織達まちくたびれた〜…とか言って行っちゃったの」
なつきって言うとき、すごい恥ずかしかった…
勇斗達がいなくて、普段のおれならムカつくところだが
今回は…気を使ってくれて?ありがとうって感じ
でも、一応
「え…あのやろ!後で見付けたらしめてやる!!
で、遙…どうする?」
軽く演技しちゃった…
おれは…2人っきりで周りたいな
と、思いつつ遙を見た
「…あのね…夏希がいいなら…がいい」
え…何て言った?周りうるさいから聞こえなかったし
黙れ周りの奴ら〜
「ごめん、最後聞こえなかった…何て言ったの?」
顔を真っ赤にした遙は息を吸い込んで、一気に言った
「だから、2人で周りたいの!」
ホント?やった!
「うん…わかった」
心のなかで、おれもだよ
と思うけど、恥ずかしいから言えないや

そして2人で周り…2時間近くがたつ
もうすぐ花火が打ち上げられる
「ね、遙!」
神社の階段の辺りは人もいなくて見易いのを知ってるもんね〜♪
「な…何?」
軽く上目使いだし…かわいすぎ
「花火見易い場所知ってるからさ、行かない?」
すかさず、遙はうなずいてくれた
そして移動中…
「ね、夏希…人多くて…はぐれちゃうよ?」
いちかばちだ…
何も言わず手を繋ぐ
恥ずかしい〜繋いだ右手が熱い
遙をみたら…真っ赤だ
もしかして?勘違いか…


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