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秘密の派遣会社
【フェチ/マニア 官能小説】

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一押しアイドルの突然の引退発表-1

今、お嬢様系のアイドルで一番人気は?

この質問に老若男女問わず、ほとんどの人が「夢野愛華」と答えるだろう。その姿をテレビで見ない日は無いという位にあちこちで引っ張りだこの「夢野愛華」。

小柄で可愛らしい顔に似合わない胸の膨らみ。愛嬌もあるし、失敗したり芸人からからかわれると真っ赤に赤面して恥らうその姿は、ややもするとオジサン受けを狙っての計算づくかと思われがちだが、彼女に限っては全くそんな風に感じない。

その証拠に女性からも幅広く好かれており、各種の好感度ランキングでもベスト3に必ず入ってくる存在になっている。

俺(田中仁)もそんな彼女に魅せられた人間の一人だ。

ピンで動いている彼女は歌も歌えばイベントもやったりする。結構な金額のグッズも販売したりしていて彼女に費やした金額は既に相当な金額に上るだろう。幸い企業の経営者ということもあり収入はかなりの高収入かつ独身なので生活には全く影響がない。従業員からも、ここまで徹底しているとむしろ尊敬しちゃいますよという感じだ。

彼女が所属しているプロダクションは結構、がめつくてファンクラブの会員もグッズやイベントでの消費金額の累計でランク分けされており、お金をたっぷり使うファンほどチケットや限定グッズで優遇されるシステムになっている。恐らく俺はベスト5に入っているのではないかと自負している。

そんな彼女が今日の夕方17時、緊急記者会見をするとの一報が入った・・・
民放各局は緊急生中継まで行うらしいが一体何を発表するのだろうか?

大方の予想は結婚なのでは?だったが・・・

17時・・・

無数のフラッシュは光る中、いつも通りの出で立ちで彼女が会見場に入ってくる。表情はいつも通りの愛くるしい笑顔だ。

会見が始める・・・

「今日は、わたくし夢野愛華が突然、記者会見を開くことになり、ご足労いただきありがとうございます・・・」

「今日は重大な発表を致したく、このような場を設けて頂きました・・・」

「突然の事で・・・大変申し訳ないのですが・・・わたくし夢野愛華は本日をもちまして・・・芸能界を引退致します・・・」

「前々からプロダクションとは話し合いを進めており、この度、円満に契約解消、芸能界引退の運びとなりました。応援して頂きましたファンの方々、わたしを支えてくれたスタッフの方々今まで本当にありがとうございました。」

「今後ですが、わたしの夢でもありました小さなレストランのオーナーシェフを目指します。まずは調理師免許を取るために勉強し、夢への第一歩を踏み出そうと思います。一日一組限定の小さなレストランを作る予定なので、開店のご案内などもしない予定です。もし見つけたら是非、私の料理を食べて下さいね!」

その後、諸々のやり取りが交わされていたが放心状態で殆ど耳に入ってこない。

「社長・・・大丈夫ですか?」

従業員の問いかけで我に返る・・・

「愛華ちゃんが・・・引退しちゃったよー。俺はこれから何を生きがいに生きればいいんだ・・・」

その夜はファンの仲間と一緒に朝まで痛飲したのであった・・・

しばらくの間、夢野愛華引退騒動が続き、どこにいるのか報道関係が相当探し回ったらしいが忽然と姿を消した「夢野愛華」の行方は掴めないままに月日が経過し、次第に話題に上がる事も無くなっていった。

意気消沈の俺は他のアイドルを物色するも「夢野愛華」ほどピッタリ心に刺さる娘が簡単に見つかる訳も無く・・・悶々とする日々が続いていた。

独身の俺は特定の彼女は作らずにアイドルの追っかけと風俗で性欲を満たしていたが、夢野愛華がいなくなり、追っかけるものも無くなり、風俗のみで性欲を処理していたが物足りなさが続いていた・・・

そんな時、経営者が多数参加するパーティーで面白い人物と知り合った・・・アイドルに造詣が深く、話が大いに盛り上がった。聞く所によると人材派遣会社の社長で、今度ぜひお取引を・・・とのことだ。初対面ながらこの人物に魅力を感じた俺は二つ返事で名刺交換させてもらう。

翌日、さっそく昨日の社長から連絡が・・・
「うちは特殊な人材派遣会社で本当に信頼のおける方にのみ派遣社員を紹介しています。先日のパーティーで社長とお知り合いになりましたが、あれは偶然では無く、弊社が前々から調査をさせて頂き、わたしが実際にお会いして信頼できる方と判断したので今回お電話を差し上げました。もちろん必要が無ければお断りして頂いて結構です」

話を聞いてみると・・・

この特殊な人材派遣会社は多重債務者から本人や家族の中で良い女がいれば債務を買取り返済を猶予する。派遣先の会社の要望を女に伝え、説き伏せて採用が決まれば給料とは別に派遣先の会社から月々の債務が人材派遣会社に支払われるシステムだ。女性にとっては月々の返済から逃れて、給料ももらえる訳だから嬉しいシステムなのだが・・・

この人材派遣会社、(特殊)なだけあって特殊なのだ。一言で言えば性的なニーズに応えてくれるのだ。単に性的なだけだったら風俗嬢になれば良いだけなのだが、この会社は一般企業のお偉いさんが、秘書兼性的な欲求を満たせる女性を派遣してくれるのだ。当然地位がある人間に対して派遣するので秘密も守られなければならない。こういった秘密が守られるのはもちろんだが、この会社が凄いのは容姿だけでなく性癖のニーズにまで細やかに対応してくれるそうなのだ。

もちろんそれなりに費用はかかるが経費として落とせるという事で儲かっている今の会社の状況であれば大した問題ではない。

胡散臭さ満載だが・・・ちょっとしたスリルを味わうつもりで秘書を採用する方向で話を進める事にする。


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