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そよ風
【若奥さん 官能小説】

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1-1

僕が小さい頃の話です。
うちの向かい斜めの家に住むおじさんが犬を散歩させていたのですが
その犬がちょうど庭で遊んでいたうちのメリーに襲い掛かり
お尻の匂いを嗅ぎまわり背中に乗っかろうとしました。
それを見た僕が泣きながらその犬をメリーから引き離そうとすると
おじさんは止めるでもなく笑いながらその様子を眺めていました。

騒ぎを聞きつけた僕のママが飛び出てきて
おじさんの犬を箒で思いっきり押し飛ばしたことでおじさんと口論になりましたが
やがてママはメリーを抱き上げて家に入ってしまいました。
メリーを抱き上げる瞬間、ママのお尻がおじさんに向かって突き出る形になり
おじさんはそれを見て目を丸くしゴクリと喉を鳴らしました。

ある日僕が公園から帰ってくると家の庭でこの前の犬が
メリーの背中に乗っかり勇ましく腰を振っていました。
予想しなかった出来事に僕はしばらく固まっていました。
しっかりと背中から抱きしめられたメリーは舌を出したままで
ただただおじさんの犬に合わせて体を揺らしていました。
しばらくするとおじさんの犬は静かに目を閉じて
メリーに乗っかったまま動きを止めました。
その瞬間おじさんの犬の腰の方からポワワンと輝く光がメリーのお腹の中心へと
移動しているような不思議な光景が目に入ってきました。
きっと僕がまだ小さかったので目の錯覚だったのでしょうけど。
輝きが全てメリーに移るとおじさんの犬はまるで役目を果たしたかのような顔貌になり
自分のものを離すまいとメリーをじっと押さえ、あちこちじっくりと舐め回していました。

僕はとても驚いたけれど何故かメリーの顔にも慈しみのようなものを感じたため
無理に離れさせようともせずそのまま家の中へ入りました。
そこで目に入ってきたのは玄関先に脱ぎ散らかされている衣服の数々で
よく見るとママが普段来ている服でした。
その近くに男性サイズのズボンも脱ぎ捨てられています。
不安になった僕が恐る恐る居間へ進むとママの白いブラジャーとショーツが
無造作に落ちていて重なるように男物のパンツが乗っかっていました。

そして居間を覗いたときに僕の視界に衝撃的な場面が飛び込んできました。
ソファの上で裸になったママがうつ伏せでお尻だけを突き出した姿勢のままぐったりしていました。
汗だくになり瞳は虚ろで体から力が抜け今にもソファに沈んでいきそうです。
そんなママの突き出したお尻に顔をくっつけている裸の人が見えました。
この前うちのメリーがおじさんの犬にお尻の匂いを嗅がれているのを思い出し
もしかしたらあの裸の人はママの背中に乗っかろうとしてるんじゃないだろうかと心配になりました。

しばらくしてママのお尻から顔を離したその人が向かい斜めのおじさんだという事に気が付きました。
おじさんがママのお尻を掴んで持ち上げるとそれまで虚ろな目で口から涎を流していたママが慌てて腰を左右に振りながら必死に何かから逃れようとしているのが見えました。
目を凝らして見るとそれはおじさんの臍辺りまで伸びていた硬そうな棒みたいなものでした。
そのとき僕はまだ小さかったのでその棒がおじさんから生えていることに気付かず
自分にも備わっているものだなんて想像すらしませんでした。
ただ、その棒からはさっき庭で見た何倍もの生命の輝きが零れ出ているように感じました。


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