友達の結婚-1
「ねぇ、はるかはまだ結婚しないの？」
そんな話をしてきたのは友人の静香だった。
「私、彼にプロポーズされてね、今度結婚することになったの！」
「え!!嘘でしょ!!」
はるかは、自分よりも冴えない静香に先を越されてとても悔しかった。それに旦那になる人は驚くほどイケメンで、妬ましくて仕方なかった。
「…か、かっこいい旦那さんだね。おめでとう…」
「ありがとう！ふふっ。彼の方があたしに一目惚れでね。凄く思われてて本当にこの人と結婚出来ることが嬉しくて仕方ないの！実はもう結婚式の準備も進めてて！絶対招待するから来てね！」
「もちろん行くよ！あたしも結婚したくなってきたなー。あたしの彼も凄くイケメンでさ、優しいし面白いし、言うことなしなの。そのうちあたしもプロポーズされるかも！」
「え、本当に？それは凄く楽しみ!!結婚決まったら教えて！」
そんな話をして、静香とは別れた。
(く、悔しい!!彼氏なんてしばらくいないし、静香なんて可愛くないのにどーして!!絶対イケメン見つけて結婚してやる!!)
そんなことを思いながら帰っていると、ふと家の近くにある結婚相談所を思い出した。
(そうだ！結婚相談所があるじゃない！高収入でイケメンの人探してもらお！)
さっそく家には帰らず結婚相談所に向かったはるかだった。