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私の彼の青い傘
【大人 恋愛小説】

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二人で並ぶ銀の傘-1

6月25日。彼女と出会った日。
あれから付き合って2年経つ。彼女は隣で俺の煎れたコーヒーを飲んでる。


「恭一、出会ってから2年経ったね。」

コーヒーを飲みながら小夜がしみじみと言う。
「そうだなぁ。まぁ、ずっと一生一緒に居るつもりだけどね。」

「もちろんよ。でも、なんか照れちゃうわ。」

ふふ…と照れ臭そうに彼女が言う。
それに思わず俺もちょっと照れる。

「そういえば、私達が付き合ってからの6月25日は絶対に雨が降ってるよね〜。」

ふと思い出したように彼女が言った。

「そういやぁ、そうだな。まぁ雨は好きだし。全然構わないけどね♪」

ホントに雨は降ってくれて構わない。思い出は大切にする男だしな。

「私も雨は好きだわ。じゃぁ習慣の散歩、行きますか!」

「今日は結構な雨だし、別に行かなくても良くないか?」

外は結構雨が降っていた。洪水になる程ではないが、土砂降りの一歩前ぐらいだ。

「何言ってんの。今日は記念日よ?私は散歩に行きたいわ。」

「むぅ。しょうがない。行こうか!」

他ならぬ彼女の頼みだ。ましてや2年目の記念日。頑なに拒む理由はない。

「はい傘。」

そう言って彼女は、俺の青い傘を手渡す。…はは、もう汚れかけてるし。

「さんきゅ。」

濡れてもいいようにタオルを持ち、家を出る。今日は何をしようか。2年目だし、記念日のネックレスでも二人で買おうか…。
などと考えていると、彼女が口を開いた。

「今日の雨じゃ、海岸沿いは無理だわ。どこにしましょう?」

確かに無理だ。いつもの小雨程度なら、毎日の散歩コースである海岸沿いは大丈夫だが、さすがにこの雨となると時化ってそうだし。
「そうだな…たまには街にでも行くか。」
アクセサリーを買うついでに、喫茶店でも行こうかと思い、提案してみた。

「いいわねぇ。」
彼女も快く承諾してくれた。

「じゃぁ、行こうか。」
と言い、喫茶店に入る。なかなかこじんまりとしていて、気に入った。


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