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思い出の初体験
【幼馴染 官能小説】

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思いがけない出来事-3

「一つ確認ですが……。」

譲司は言葉を選びながら茂雄に尋ねた。
「これほどまでに優遇していただいて、その見返り、というか……。
 わたしが果たさなければならないことは、
 単純に言えば、美樹さんへSМを行うこと、
 それだけで、わたしにこれほどの扱いをしてくださる、ということですか?」
「はい。おっしゃる通りです。」
「正直、わたしにはよくわかりません。美樹さんの父親であるあなたの考え方が。」
「おっしゃるとおりかもしれません。
 わたし自身、これほどのことをする意味があるのか。
 そうまでして、美樹を手元に置いておきたいのか。
 ただ、これはもう、理屈ではないのです。
 わたくし自身の、いや、わたくしたち父娘の宿命、言ってみれば業でしょうか。」

譲司はまだ半信半疑のまま、質問を続けた。
「わたしがその契約書にあるマンションに住み、
 その後この契約を一方的に破棄したとしても構わないということですか?」
「それもやむを得ないと思っています。
 ただ、カズさんも、それはしないだろうという思いももっています。」
「それほど悪い人間ではない、と?」
「さあ。それはまだお会いしてからそれほどの時間もたっていませんからどうとも。
 それよりもカズさん自身、美樹の身体を、
 もっともっと弄びつくしたいと考えていらっしゃるだろうということです。」
「わたしの欲望から、と言うことですか?」

「はい。父親の目の前で何の恥じらいもなく悶える美樹の姿を見てみたい。
 辱められる娘の姿を見ながら嫉妬に狂いつつも興奮する父親の姿にも興味がある。
 娘から、カズさんのことをいろいろとお聞きして、そんな気がしているのです。
 カズさんの中にも、わたくしたちと同じ血が流れているのではないか、と。」

譲司は改めて茂雄の顔をじっと見ながら言った。
「近親相姦、その異常さや背徳感に、激しく興奮し、
 いけないと思いつつもさらに激しい行為に及んでしまう、そんな血、ですか?」
「はい。今、カズさんは、一刻も早く、美樹の身体を虐めたいと思っているはず。」
「父親が、実際にどんな反応を見せるのか、それを確かめたくて仕方がない、と。」


譲司は茂雄の目をじっと見つめた。
その目の奥に、譲司は確かに自分と同じ、妖しい炎の揺らぎを見たような気がした。
譲司は決心した。
どうせ騙されたとしても自分自身失うものなどない。
心のどこかには秀美を失ったことからくる自暴自棄の部分も、おそらくあっただろう。
(落ちるならとことん落ちてやる。
 そのかわり、思い切り美樹を弄んで、オレもその異常な興奮にあずかってやろう。)


「美樹。そのままこっちに来い。」
譲司は茂雄の目を見たまま言った。

「美樹。話は終わった。改めて言おう。お前は今日からオレの正式な奴隷だ。
 今まではオレと会っている時だけお前はオレの奴隷として服従してきた。
 だが、今日からはお前は24時間、365日、どこへ行ってもオレの奴隷だ。
 だから、いろいろとルールを決めておかないとな。」
譲司はそう言って美樹の頬を軽く叩いた。

「そうだな。まずはオレの許しなく、旦那に抱かれるようなことはするな。
 旦那とのセックスは禁止だ。
 旦那が求めてきた夜は、必ずオレに連絡しろ。
 そう、トイレにでも行くふりをして、連絡を入れろ。
 旦那から愛撫されることだけは許してやる。ただし、フェラも挿入は無しだ。」
「愛撫されるだけ?わたしの方からは何もしてはいけないと?」
「ああ、そうだ。濡らすだけは十分に濡らして貰え。
 なぜかわかるか?美樹。お前のオマ〇コは今日からオレ専用の便器だということだ。」
「わたしがカズの専用便器、だと……。」
「そうだ。もっとわかりやすく言うなら、オレ専属の肉便器だ。
 それからもうひとつ、付け加えておこう。
 愛撫をされてもいいが、いくことは許さない。」
「濡れるだけ濡れさえられていいけれど、セックスすることもいくこともできない?」
「そうだ。想像しただけでも興奮してくるだろ?」
「興奮だなんて……。そんなの地獄だわ。」

「おっと、その口の利き方も改めてもらおうか。ため口は許さない。」
譲司はすかさず美樹の頬を張った。

思いもしなかった譲司の高圧的な態度と言葉に美樹は心底怒りを覚えた。
「そ、そんな条件、わたしは受け入れられないわ。
 お父様と勝手に結んだ契約なんて、わたしには関係ないわ。」
「美樹。遅かったね。オレは君の御父上と契約に合意した。
 ということは、君たち父娘にもう拒否権はないんだよ。
 オレの言うまま、オレにされるままに、美樹は生きていくしかできないんだ。」
 美樹。本当はそんな生き方が望みだったんじゃないのか?」

美樹は自分が裸であることも忘れ、父親に詰め寄った。
「お父様。わたしは確かに今の夫と別れてカズと一緒になりたいとは言ったわ。
 けれど、奴隷契約を結ぶなんていうことは全く聞いていない。」
「ああ。お前には全く相談せずに決めた契約内容だ。」
「ちょっと待ってよ。わたしがSМをしたり、カズの命令に従ったりしてきたのは、
 あくまでもプレイとしてよ。
 たとえ、わたしの心のどこかに、Мの気があったとしても、
 普段の生活の中にまでそれを持ち込んだりはしないわ。
 そんなんだったら、わたしは今まで通りでいい。
 今の亭主と暮らしながらカズと遊ぶから。」
「わたしも初めはそれを願っていた。
 けれども、お前はお前自身が気付かないうちに、少しずつ変わってきたんだよ。」
「わたしが変わった?どこがどう変わったっていうの?」
「お前は忘れたのか?この前、カズさんに書かれたと言って、
 卑猥な言葉の数々が書かれた自分の身体を見せたことがあっただろう。」


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